Davinci Resolve 20で動画クリップの再生速度をイーズインして、最後に急激に速くなるエフェクトを適用する方法を解説します。以前のバージョンでは「リタイムカーブ」を使って簡単に調整できましたが、Davinci Resolve 20ではキーフレームエディタを使用する必要があります。この記事では、キーフレームエディタの使い方を詳しく説明します。
1. イーズインを使った速度調整の基本
まず、Davinci Resolve 20での再生速度の変更方法を理解しましょう。動画クリップの再生速度を調整するためには、クリップをタイムラインにドラッグし、右クリックして「リタイムコントロール」を選択します。
次に、速度を変更したい位置にキーフレームを設定します。ここで「イーズイン」効果を加えることで、動画が徐々に加速していく動きを作ることができます。キーフレームを使うことで、再生速度が変化するタイミングを細かくコントロールできます。
2. キーフレームエディタを使った速度調整
Davinci Resolve 20では、「リタイムカーブ」がなくなり、「キーフレームエディタ」を使って速度調整を行います。キーフレームエディタを開くには、まずクリップを選択し、「インスペクタ」タブを開きます。ここで「リタイム」オプションを表示し、速度の変化を編集するためのキーフレームを追加します。
キーフレームエディタでは、開始点と終了点にキーフレームを設定し、その間に速度を加速させるように調整することで、スムーズにイーズインの効果を作成できます。キーフレームをドラッグして曲線を調整することで、加速感をより自然に仕上げることができます。
3. 速度調整のためのグラフの利用
キーフレームエディタを使うと、グラフ上で速度の変化を視覚的に確認しながら調整できます。これにより、速度の変化がどのように進行するかを視覚的に理解し、意図した通りに再生速度を調整できます。
グラフの縦軸は再生速度、横軸は時間を示します。イーズイン効果を加えるためには、速度が徐々に増していくように、開始点から終了点にかけて曲線をスムーズに上昇させます。
4. より詳細な速度変更のテクニック
Davinci Resolve 20では、速度の変更に加えて、特定の部分だけを速くしたり遅くしたりすることも可能です。例えば、ビデオの最初の部分をゆっくりと始め、後半に急激に速くすることができます。このテクニックを使うことで、動画にダイナミックな演出を加えることができます。
また、キーフレームを複数設定することで、さらに複雑な速度変更を実現できます。例えば、最初に遅く、次に少し速く、最後に急激に加速させるような動きを作ることができます。
まとめ
Davinci Resolve 20では、キーフレームエディタを使って動画の再生速度をイーズインさせ、最後に速くなる効果を作ることができます。リタイムカーブが廃止されたため、キーフレームを使った速度調整が必須ですが、これによりより詳細な編集が可能になります。速度変更を視覚的に確認できるグラフを利用して、自然でダイナミックなエフェクトを作成してみてください。


コメント