OIDC(OpenID Connect)とOAuthは、インターネットでの認証と認可の仕組みを提供する重要な技術です。しかし、これらの違いとそれぞれがどのように機能するかについては、混乱が生じやすいです。この記事では、OIDCとOAuthの基本的な仕組みとその相違点を解説し、どのように使われるかを詳しく説明します。
OAuthとは?
OAuth(Open Authorization)は、リソース所有者が他のサービスに自分のデータへのアクセスを許可するための認可プロトコルです。主に、ユーザーの認証情報を共有することなく、アプリケーションがユーザーのリソースにアクセスできるようにします。OAuthを利用することで、他のサービス(例:Facebook、Google、Twitter)の認証情報を使って、外部アプリケーションにアクセス権を付与できます。
OAuthは「認可」の仕組みであり、ユーザーが外部サービスに対して特定のアクセス権限を付与することに焦点を当てています。そのため、OAuthはユーザーのログイン認証を提供するわけではありません。
OIDCとは?
OIDC(OpenID Connect)は、OAuth 2.0を基盤とした認証プロトコルです。OAuthは認可を担当しますが、OIDCは認証を提供します。OIDCは、OAuthの認可機能に加えて、ユーザーのID情報を取得し、ログイン認証を行うために使用されます。
OIDCでは、IDトークンを通じてユーザーの情報を取得でき、認証情報の提供を行います。これにより、ユーザーは一度のログインで複数のサービスにアクセスできるようになります。
OAuthとOIDCの違い
OAuthとOIDCは密接に関連していますが、機能と目的において異なります。主な違いは以下の通りです。
- OAuth: 認可(アクセス権限の付与)を提供する。リソースにアクセスするためのトークンを発行する。
- OIDC: OAuthの認可に加えて、認証を提供し、ユーザーのID情報(IDトークン)を返す。
簡単に言うと、OAuthは「誰があなたのデータにアクセスできるか」を決定し、OIDCは「誰がそのデータをリクエストしているのか」を認証します。
OAuthとOIDCが使われるシナリオ
OAuthとOIDCはさまざまなシナリオで使用されますが、以下のようなケースがあります。
- OAuth: サードパーティアプリケーションにユーザーのデータにアクセスさせる際に使用されます。例えば、Googleのカレンダーに外部アプリからアクセスする際にOAuthが使われます。
- OIDC: ログイン認証が必要なアプリケーションで使用されます。例えば、GoogleやFacebookアカウントで他のサービスにログインする際にOIDCが使用されます。
まとめ
OAuthとOIDCは、現代のWebアプリケーションにおいて非常に重要な認証と認可の仕組みです。OAuthは認可に焦点を当てており、ユーザーのデータへのアクセス権限を付与するために使用されます。一方、OIDCはOAuthを拡張し、認証を提供することで、ユーザーの身元を確認するためのIDトークンを返します。これらの技術を適切に理解し、活用することで、セキュアでスムーズなユーザー体験を提供できます。

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