BlenderでAlt + Dを使ってオブジェクトを複製した際、アニメーション中に複製されたオブジェクトが消えてしまう、もしくは最後に複製したオブジェクトの位置に全てが集まってしまうという問題に直面することがあります。この問題は、複製の仕組みやオブジェクトのリンクに関係しています。この記事では、この問題の原因とその解決方法について詳しく解説します。
Alt + Dでの複製とリンクの関係
BlenderでAlt + Dを使うと、オブジェクトを「リンク複製」することができます。リンク複製では、複製したオブジェクトが元のオブジェクトとデータを共有するため、移動やアニメーションを行うと、すべての複製が同じ動きをします。
そのため、複製したオブジェクトを個別に操作したい場合には、このリンクが問題となり、すべてのオブジェクトが同じ位置に集まってしまうことがあります。アニメーションを再生すると、リンクされているオブジェクトが同じ位置に移動してしまうのです。
解決策:Alt + Dの代わりにShift + Dを使用する
この問題を解決する最も簡単な方法は、Alt + DではなくShift + Dを使用して複製することです。Shift + Dは「完全複製」を作成し、元のオブジェクトとリンクしません。そのため、個別に移動やアニメーションを行うことができ、アニメーション中にオブジェクトが同じ位置に集まる問題が解消されます。
Shift + Dで複製することで、各オブジェクトは独立したオブジェクトとして扱われ、アニメーション中にそれぞれが個別に動くようになります。
リンク複製が必要な場合の対策
もしどうしてもリンク複製(Alt + D)を使用したい場合には、複製後にリンクを解除する方法もあります。これにより、リンクされているオブジェクトを個別に操作できるようになります。
リンクを解除するには、次の手順を試してください。
- 複製したオブジェクトを選択します。
- 「オブジェクト」メニューから「リンクを解除」を選択します。
- これで、オブジェクトは独立した複製となり、個別にアニメーションを適用できるようになります。
まとめ
BlenderでAlt + Dで複製したオブジェクトがアニメーション中に消える、または一斉に集まる問題は、リンク複製による動作が原因です。この問題を解決するには、Shift + Dを使用して完全な複製を作成するか、リンクを解除して個別に扱えるようにする方法があります。アニメーションや編集を行う際に、これらの方法を適切に使い分けることで、作業を効率よく進めることができます。

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