Adobe Illustratorのバージョンアップ後に、線幅が意図せず変化してしまうことがあります。特に0.15ptなどの細い線が、0.7023ptのように中途半端な数値に変わる場合、作業効率やデザインの精度に影響します。本記事では、この線幅の変化を防ぎ、元の数値に戻す方法について解説します。
線幅のスケーリング設定を確認する
Illustratorでは、線幅や効果が変形オプションに基づきスケーリングされることがあります。『変形オプション』で『線幅と効果を拡大・縮小』のチェックを外すことが基本です。
実例として、オブジェクトをリサイズしても線幅が変わらないようにするために、オブジェクトを選択した状態で[オブジェクト]→[変形]→[変形の設定]からチェックを確認します。
ドキュメントの単位と精度を調整する
線幅の数値変化は、ドキュメントの単位設定や小数点精度の影響を受けることがあります。単位をptに統一し、小数点の精度を高めることで、線幅が意図せず丸められる問題を軽減できます。
具体例として、[環境設定]→[単位・表示性能]で小数点精度を『0.001 pt』に設定すると、微細な線幅を正確に維持できます。
線幅プロファイルの再設定
線幅が不均一になる場合、線幅プロファイルが影響している可能性があります。線幅ツールでプロファイルを標準に戻すことで、均一な線幅に修正可能です。
例として、[ウィンドウ]→[線]パネルで『線幅プロファイル』を『均一』に設定するだけで、変形後も元の線幅に近い数値を維持できます。
アピアランスパネルの影響を確認する
アピアランスパネルで追加された効果や塗りが線幅に影響している場合があります。特に複数の効果やレイヤーがあると、バージョンアップ後に微妙な数値変化が生じやすいです。
具体例として、線幅に直接影響する効果を一旦オフにしてから線幅を調整し、再度効果を適用すると正確な数値を保てます。
まとめ
Illustratorで線幅が中途半端な数値になる問題は、変形オプション、単位・精度設定、線幅プロファイル、アピアランスパネルの影響が主な原因です。これらを順に確認し調整することで、バージョンアップ後も元の線幅を維持できます。
正確な線幅の管理は、細かいデザインの精度を保つために不可欠です。環境設定や線幅プロファイルを見直す習慣を持つと、今後の作業もスムーズになります。

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