Excelで集計業務を行う際、データ入力後に確定ボタンを押して入力したセルのみ保護し、誤った変更を防ぐ方法について詳しく解説します。また、2回目以降のデータ修正時に保護を解除する方法についてもご説明します。
1. データ入力後のセル保護方法
Excelでセルを保護するためには、まずセルのロックを解除した後、特定のセルのみを保護する設定を行う必要があります。手順は以下の通りです。
- セルのロック解除:データを入力するセルを選択し、「右クリック」→「セルの書式設定」を選び、「保護」タブで「ロック」のチェックを外します。
- 全体のロック設定:次に、ワークシート全体を選択し、「右クリック」→「セルの書式設定」で「保護」タブを選び、ロックのチェックをつけます。
- シートの保護:「校閲」タブから「シートの保護」を選び、パスワードを設定してシートを保護します。
これで、入力したセルのみが変更できないようにロックされ、他のセルには自由にデータを入力できるようになります。
2. 確定ボタンを作成する方法
確定ボタンを作成することで、データ入力後に保護を有効にし、誤って変更されることを防げます。これにはExcelの「フォームコントロール」機能を使用します。
- 「開発」タブを表示:Excelで「開発」タブを表示するには、ファイルメニューから「オプション」→「リボンのユーザー設定」で「開発」を選択します。
- ボタンを挿入:「開発」タブの「挿入」から「フォームコントロール」のボタンを選び、シートに配置します。
- マクロを割り当て:ボタンにマクロを割り当て、ボタンがクリックされた時にセル保護を有効にするコードを入力します。
3. 編集ボタンで保護を解除する方法
編集ボタンを押して保護を解除する設定も可能です。以下の手順で、編集ボタンを押すとセルの保護が解除されるように設定できます。
- マクロの作成:編集ボタンを追加し、そのボタンに「シートの保護解除」マクロを割り当てます。このマクロでは、パスワードを入力しシートの保護を解除する処理を記述します。
- ボタンの設置:前述と同様にボタンを挿入し、適切なマクロを割り当てます。これにより、ボタンをクリックすると、セル保護が解除されるようになります。
4. まとめ
Excelでのデータ入力後にセル保護を設定し、確定ボタンで保護を有効にする方法は非常に効果的です。また、編集ボタンを作成することで、後から誤入力があった場合にもセル保護を解除して修正ができるようになります。これにより、誤った変更を防ぎつつ効率的に作業を進めることができます。

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