Microsoft 365を契約しているにもかかわらず、iPadでWordやPowerPointが閲覧のみ可能で、編集ができないという問題が発生することがあります。本記事では、その原因と解決策について詳しく解説します。
Microsoft 365でiPadのOfficeアプリが編集できない原因
Microsoft 365の有料アカウントを使用しているにもかかわらず、iPadで編集ができない場合、以下の原因が考えられます。
- サブスクリプションの種類が適切でない:Microsoft 365のサブスクリプションには「個人向け」と「法人向け」があり、一部のプランではiPadでの編集が制限されることがあります。
- サインインの問題:MacBookでは正しく認証されていても、iPadでは別のアカウントが使われている可能性があります。
- Microsoft 365のライセンス認証が適用されていない:iPadでアプリを開いた際に、適切なライセンスが紐づいていないことがあります。
- アプリのバージョンが古い:古いバージョンのWordやPowerPointでは、ライセンス情報が正しく認識されないことがあります。
- クラウド保存の問題:OneDriveやSharePointの設定によっては、ファイルの編集が制限されている場合があります。
解決策①:サインインしているアカウントを確認する
まず、iPadのWordやPowerPointに正しいMicrosoft 365アカウントでサインインしているかを確認しましょう。
サインインの確認方法
- WordやPowerPointを開く。
- 画面右上の[アカウント]をタップ。
- [アカウント情報] に表示されているメールアドレスが、MacBookで使用しているものと同じか確認。
- 異なるアカウントでサインインしている場合は、一度サインアウトしてから正しいアカウントでログインし直す。
解決策②:Microsoft 365のサブスクリプションを確認する
iPadでOfficeアプリを編集するためには、Microsoft 365の有料プランが必要です。以下の手順で契約内容を確認できます。
サブスクリプションの確認方法
- ブラウザで Microsoft アカウントの管理ページ にアクセス。
- サインイン後、[サブスクリプション] の項目を確認。
- 「Microsoft 365 Personal」「Microsoft 365 Family」「Microsoft 365 Business Standard」などの有料プランに加入しているか確認。
もし無料版や「Office 2019」などの買い切り版を利用している場合、iPadでは閲覧のみ可能となるため、サブスクリプションのアップグレードが必要です。
解決策③:アプリのライセンス認証を更新する
Microsoft 365のライセンス認証が正しく適用されていない場合、以下の手順で認証をリフレッシュできます。
ライセンス認証の更新手順
- iPadの [設定] を開く。
- [Word] または [PowerPoint] を選択。
- [ストレージ] をタップし、[データを削除] を実行。
- 再度WordやPowerPointを開き、正しいアカウントでサインイン。
解決策④:アプリのバージョンを最新にする
古いバージョンのOfficeアプリでは、Microsoft 365のライセンスが正しく認識されないことがあります。
アプリのアップデート方法
- App Storeを開く。
- 右上のプロフィールアイコンをタップ。
- [アップデート] の一覧からWordやPowerPointを確認し、[アップデート] ボタンをタップ。
アプリが最新の状態でない場合、バージョンの不具合が原因で編集が制限されている可能性があります。
解決策⑤:iPadの「管理デバイス」設定を確認する
企業や教育機関向けのMicrosoft 365アカウントを使用している場合、管理者がiPadでの編集を制限していることがあります。
管理デバイスの確認方法
- [設定] → [一般] → [プロファイルとデバイス管理] を開く。
- 管理対象プロファイルがある場合は、制限が適用されていないか確認。
- 企業や学校のIT部門に問い合わせ、制限を解除してもらう。
解決策⑥:OneDriveの設定を確認する
ファイルがOneDrive上に保存されている場合、権限設定によって編集できないことがあります。
OneDriveのアクセス権を確認
- ブラウザで OneDrive にアクセス。
- 編集できないファイルを開き、[共有] 設定を確認。
- 「閲覧のみ」になっている場合、「編集可能」に変更。
まとめ
Microsoft 365を利用しているにもかかわらず、iPadでWordやPowerPointが編集できない場合、サインインの問題・サブスクリプションの種類・ライセンス認証・アプリのバージョン・管理デバイス設定が原因となっている可能性があります。
まずは、正しいアカウントでサインインしているかを確認し、Microsoft 365の有料プランが適用されているかをチェックしましょう。また、アプリのアップデートやライセンス認証のリフレッシュを行うことで、編集が可能になる場合もあります。
企業や学校のアカウントを使用している場合は、管理者による制限がかかっている可能性があるため、IT担当者に確認してみるとよいでしょう。
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