USBメモリや外付けHDDをパソコンに接続すると、自動再生のウィンドウが表示されます。しかし、デスクトップの何もない場所をクリックするとウィンドウが消えてしまうことがあります。また、ウィンドウの表示位置が画面の右上に固定されており、中央に表示させることができないかと悩んでいる方もいるでしょう。本記事では、これらの問題を解決する方法を解説します。
自動再生ウィンドウを消えないようにする方法
① レジストリを変更して自動再生の動作を調整する
Windowsでは、レジストリを変更することで、自動再生のウィンドウが簡単に閉じてしまうのを防ぐことが可能です。以下の手順で設定を変更できます。
- 手順1:「Windows + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 手順2:「regedit」と入力し、レジストリエディタを開く
- 手順3:以下のパスに移動する:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\AutoplayHandlers
- 手順4:「DisableAutoDismiss」という新しいDWORD(32ビット)値を作成し、値を「1」に設定する
- 手順5:パソコンを再起動して設定を適用する
この設定により、自動再生ウィンドウがデスクトップのクリックによって消えにくくなります。
② グループポリシーエディタを使用する
Windows Pro以上のエディションでは、グループポリシーエディタを使用して設定を変更できます。
- 手順1:「Windows + R」キーを押し、「gpedit.msc」と入力して「ローカルグループポリシーエディター」を開く
- 手順2:以下のパスに移動する:
コンピューターの構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → 自動再生ポリシー
- 手順3:「すべてのリムーバブルストレージに対して自動再生を無効にする」を「無効」に設定する
- 手順4:変更を適用し、パソコンを再起動する
これにより、自動再生のウィンドウがクリックしても消えにくくなります。
自動再生ウィンドウを画面中央に表示する方法
① Windowsの設定を変更する
Windowsの標準設定では、自動再生ウィンドウは右上に表示されますが、レジストリを変更することで表示位置を変更できます。
- 手順1:レジストリエディタを開く(「Windows + R」→「regedit」)
- 手順2:以下のパスに移動する:
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
- 手順3:「ForegroundLockTimeout」というDWORD(32ビット)値を作成し、値を「0」に設定する
- 手順4:パソコンを再起動して設定を適用する
この設定により、自動再生のウィンドウがアクティブウィンドウとして適切な位置に表示されやすくなります。
② AutoHotkeyを使ってウィンドウを中央に移動
Windowsの設定を変更してもウィンドウの位置が変更できない場合は、AutoHotkeyを使用して自動再生ウィンドウを強制的に中央に移動できます。
- 手順1:AutoHotkeyをインストールする(公式サイト)
- 手順2:以下のスクリプトを作成し、
.ahk
ファイルとして保存する
SetTitleMatchMode, 2 Loop { IfWinExist, 自動再生 { WinMove, 自動再生, , A_ScreenWidth/2-200, A_ScreenHeight/2-100, 400, 200 } Sleep, 500 }
- 手順3:スクリプトを実行すると、自動再生ウィンドウが中央に固定される
この方法を使用すれば、確実に自動再生ウィンドウを中央に表示できます。
まとめ
Windowsの自動再生ウィンドウは、通常デスクトップのクリックで消えてしまいますが、レジストリやグループポリシーエディタを使用してこの動作を変更できます。また、表示位置を中央にする方法としては、レジストリの変更やAutoHotkeyを活用する手段があります。
設定を変更する際には、システムへの影響を考慮し、必ずバックアップを取ってから行うようにしましょう。
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