InkscapeでSVG形式のイラストを読み込み、EPS形式に変換した後にキャンバスサイズがイラストギリギリに縮小される問題に悩んでいる方へ。本記事では、イラストをEPS形式で保存した後、キャンバスサイズを縮小せずに余白を保持する方法を解説します。
InkscapeでEPS形式に変換する際の問題点
SVG形式のイラストをInkscapeで開いてEPS形式に変換すると、キャンバスサイズがイラストのギリギリに縮小されてしまうことがあります。これにより、保存されたファイルを再度開いたときに余白部分が消え、キャンバスがイラストのサイズに合わせて縮小されてしまいます。この現象が起きる原因は、Inkscapeのキャンバス設定やエクスポート設定に関連していることが多いです。
では、どうすればこの問題を回避して、イラストの周囲に余白を残したままEPS形式で保存できるのでしょうか?
EPS形式で保存時に余白を残す方法
InkscapeでイラストをEPS形式に変換する際、キャンバスサイズを手動で調整する方法が有効です。以下の手順で余白を保ちながら保存することができます。
- 1. イラストをInkscapeで開きます。
- 2. [ファイル] メニューから [ドキュメントのプロパティ] を選択します。
- 3. 「ページ」タブの下にある「キャンバスサイズ」を調整して、必要な余白を確保します。
- 4. 「余白を残す」設定にするため、サイズを手動で設定し、キャンバスをイラストより大きくします。
- 5. 次に、[ファイル] メニューから [保存] を選び、EPS形式で保存します。
これで、EPS形式で保存した後も、余白が残った状態でキャンバスサイズを調整することができます。
再度ファイルを開く際の注意点
EPS形式で保存したファイルを再度Inkscapeで開いた場合、キャンバスサイズが自動的に調整されることがあります。これを防ぐために、ファイルを保存する前に「ページのサイズ」を確認して、正しい余白が確保されていることを確認してください。
また、Inkscape以外のソフトウェア(例: Illustratorや他の画像編集ソフト)で開く場合、表示方法やサイズが異なることがあります。そのため、他のソフトで開いた際も余白が維持されているか確認することをお勧めします。
まとめ
InkscapeでSVGをEPS形式に変換する際にキャンバスサイズが縮小される問題は、手動でキャンバスサイズを調整することで解決できます。ドキュメントのプロパティを開き、キャンバスサイズを適切に設定することで、余白を保ちながらEPS形式で保存することができます。また、再度開いた際に問題が発生しないよう、保存前にキャンバスサイズを確認することが重要です。


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