さくらVPSを利用してリモートデスクトップ接続を行おうとした際に、「ログオンとパスワード変更の試行が多くロックされている」というエラーメッセージが表示され、接続できない場合があります。このエラーは、セキュリティの観点から、何度もログイン試行が行われるとアカウントがロックされる仕組みになっているため発生します。本記事では、この問題に対する対処法を紹介します。
1. 「ログオンとパスワード変更の試行が多くロックされている」とは?
このエラーメッセージは、リモートデスクトップ接続を試みる際に、一定回数以上の誤ったログイン試行が行われたためにアカウントがロックされたことを示しています。通常、複数回のログイン失敗が続くと、不正アクセスを防ぐためにロックがかけられるセキュリティ機能が働きます。
1.1 ロックされる原因
ログイン試行が多くなる原因としては、パスワードの入力ミスや、リモートデスクトップの設定が正しくない場合があります。また、他の場所からリモート接続を試みた場合にもロックがかかることがあります。
2. 対処法1: アカウントロックを解除する
まず、最も基本的な解決方法は、アカウントのロックを解除することです。これには、さくらVPSのコントロールパネルやサーバーに直接アクセスする必要があります。
2.1 サーバーへのSSHアクセス
アカウントがロックされている場合、SSH(Secure Shell)を利用してサーバーに接続し、ロックを解除することができます。SSHでサーバーにログインした後、以下のコマンドでロックされたアカウントを解除します。
sudo pam_tally2 -u ユーザー名 -r
このコマンドにより、指定したユーザーのロックが解除されます。
2.2 管理者に依頼する
もしSSHにアクセスできない場合は、さくらVPSのサポートに問い合わせて、アカウントロックを解除してもらうことができます。サポートへの連絡方法は、コントロールパネルからサポートチケットを発行することができます。
3. 対処法2: ロックを防ぐための予防策
一度ロックされると手間がかかりますが、予防策を講じることで同様の問題を防ぐことができます。以下の方法を試して、リモートデスクトップ接続を安全に行いましょう。
3.1 正しいログイン情報の確認
まず、リモートデスクトップ接続の際に使用するユーザー名とパスワードが正しいことを再確認してください。設定ミスや入力ミスを防ぐために、パスワード管理ツールを使用することをお勧めします。
3.2 アカウントロック設定を緩和する
もし頻繁に接続失敗が発生する場合は、セキュリティ設定を少し緩和して、アカウントロックの試行回数を増やすことができます。ただし、セキュリティリスクが高くなるため、慎重に行う必要があります。
3.3 ファイアウォール設定を確認する
リモートデスクトップ接続を試みる際に、ファイアウォールの設定が影響する場合もあります。ファイアウォールが接続をブロックしている可能性があるため、設定を見直してみましょう。
4. 対処法3: 他の方法でリモート接続を試す
もしリモートデスクトップ接続が依然としてうまくいかない場合、他の方法でサーバーに接続することも一つの選択肢です。例えば、VNCやSSHを利用した方法もあります。
4.1 VNC接続を試す
VNC(Virtual Network Computing)は、リモートデスクトップとは異なる方法でサーバーにアクセスする手段です。VNCを使って、GUIを介した操作が可能になります。VNCが有効になっていれば、リモートデスクトップがうまくいかない場合に有用です。
4.2 SSH接続を利用する
SSH接続を使えば、コマンドラインからサーバーにアクセスできます。リモートデスクトップ接続ができない場合でも、SSHを使ってサーバーの設定を変更することが可能です。
5. まとめ
「ログオンとパスワード変更の試行が多くロックされている」というエラーは、セキュリティ機能が働いてアカウントがロックされている状態です。この問題を解決するためには、アカウントロックの解除や予防策を講じることが重要です。また、リモートデスクトップ接続がうまくいかない場合には、VNCやSSHなどの別の接続方法を試してみるのも一つの手です。これらの対処法を試して、スムーズにサーバーにアクセスできるようにしましょう。


コメント