Windows 10のサポート延長とその落とし穴:無料版ESUの条件とは

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2025年のサポート終了を控え、MicrosoftはWindows 10の個人ユーザー向けに、1年間のセキュリティ更新プログラム(ESU)を無料で提供することを発表しました。これは朗報と捉えられる一方で、実は利用にはいくつかの条件が存在し、すべてのユーザーが歓迎するわけではないことがわかりました。今回は、この1年延長に隠された「落とし穴」について詳しく解説します。

1. Windows 10のサポート延長とESUとは

Windows 10は、2025年10月14日で公式サポートが終了する予定でしたが、Microsoftは個人向けに2025年6月24日より、無料で1年間のセキュリティ更新プログラム(ESU)を提供すると発表しました。これにより、実質的にサポート期間が1年延長されることになりましたが、これには条件がありました。

2. 無料版ESUの利用条件

無料版ESUを利用するためには、Microsoftアカウントを使用して「OneDrive」でバックアップを取る必要があります。さらに、ローカルアカウントではなく管理者アカウントでサインインしている必要があり、また、Windows 10(22H2)にアップデートされている必要があります。これらの条件を満たしていない場合、無料での利用はできません。

3. OneDriveの利用とその制限

OneDriveはMicrosoftアカウントを持っていれば誰でも使用可能ですが、無料で使用できる容量は5GBまでです。5GBを超える場合、追加容量を購入する必要があります。最も安価なプランであっても月額260円の「Microsoft 365 Basic」を利用しなければならず、これが無料というわけにはいかなくなります。

4. Microsoft Rewardsの利用方法

無料版ESUを取得する別の方法として、Microsoft Rewardsを利用する方法もあります。Bingでの検索を行い、一定のポイントを貯めることで、1,000ポイントでESU利用権を引き換えることが可能です。しかし、これもBingを頻繁に使用しなければならず、Googleを使っているユーザーにとっては少し手間となるかもしれません。

5. まとめ:サポート延長の利点と注意点

Windows 10のサポート延長は一見すると嬉しいニュースですが、実際には条件が厳しく、無料で利用するためにはいくつかの制限があることがわかりました。特にOneDriveを使う必要があったり、Microsoft Rewardsでポイントを貯める手間がかかることから、すべてのユーザーが満足できるわけではないかもしれません。これらの条件をよく理解した上で、サポート延長を活用することを検討することが重要です。

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