Windows 10でのDefenderオフラインスキャン中のブルースクリーン(BSOD)発生時の対処法

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Windows 10でMicrosoft Defenderのオフラインスキャンを実行中にブルースクリーン(BSOD)が発生し、回復メニューに入ってしまう問題が報告されています。特に、IrfanViewなどのソフトウェアをインストール後にこの現象が発生することがあります。この記事では、この問題の原因と解決策について詳しく解説します。

Microsoft Defenderオフラインスキャンの概要

Microsoft Defenderのオフラインスキャンは、Windowsが起動する前にマルウェアを検出・除去するための機能です。通常、設定から「Windowsセキュリティ」>「ウイルスと脅威の防止」>「スキャンのオプション」から実行できます。オフラインスキャンは、PCを再起動して実行されるため、重要なファイルやドライバが使用中でない状態でスキャンが行われます。

ブルースクリーン(BSOD)が発生する主な原因

オフラインスキャン中にBSODが発生する主な原因として、以下の点が挙げられます。

  • ドライバの互換性: 特にストレージやネットワーク関連のドライバが原因となることがあります。例えば、ADP80xx.sysなどのドライバが破損している場合、BSODが発生することがあります。
  • Windows回復環境(WinRE)の無効化: WinREが無効化されていると、オフラインスキャンが正常に実行されません。コマンドプロンプトで「reagentc /info」を実行し、WinREの状態を確認できます。無効の場合は「reagentc /enable」で有効化できます。
  • システムファイルの破損: SFCやDISMツールで修復できないシステムファイルの破損が原因となることがあります。
  • セキュリティソフトの干渉: 他のセキュリティソフトがインストールされている場合、Defenderのオフラインスキャンと競合し、BSODを引き起こすことがあります。

対処法

以下の手順で問題を解決できる場合があります。

  1. WinREの有効化: コマンドプロンプトを管理者として実行し、「reagentc /enable」を入力してEnterキーを押します。
  2. ドライバの更新: デバイスマネージャーから、特にストレージやネットワーク関連のドライバを最新のものに更新します。
  3. システムファイルの修復: コマンドプロンプトで「sfc /scannow」を実行し、完了後に「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を実行します。
  4. セキュリティソフトの確認: 他のセキュリティソフトがインストールされている場合、一時的に無効化またはアンインストールしてからオフラインスキャンを再試行します。
  5. クリーンブートの実施: システム構成ツール(msconfig)を使用して、スタートアップ項目を無効化し、最小限の状態でオフラインスキャンを実行します。

まとめ

Microsoft Defenderのオフラインスキャン中にBSODが発生する問題は、ドライバの互換性やシステム設定、他のセキュリティソフトとの競合など、複数の要因が絡んでいます。上記の対処法を順に試すことで、問題を解決できる可能性があります。それでも解決しない場合は、専門のサポートに相談することをおすすめします。

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