RVC WebUiで音声学習を行った際、音声が途切れたり語尾が機械音のように聞こえる問題に直面することがあります。この記事では、そのような問題に対処するための設定や改善方法を詳しく解説します。
1. RVC WebUiでの学習設定と問題の概要
音声が途切れる問題は、音声合成の学習設定やパラメータが影響している場合があります。まずは、あなたが行った学習設定を確認しましょう。
使用した設定は以下の通りです。
- 目標モデリングレート: 40k
- 高音ガイド: true
- バージョン: v2
- ピッチ抽出アルゴリズム: pm
- エポックごとの保存頻度: 27
- 総エポック数: 250
- GOUごとのパッチサイズ: 8
- その他の設定: いいえ(off)
これらの設定でワンクリックトレーニングを実施したところ、音声の途切れや機械的な語尾が発生したという問題です。まずは、これらの設定が原因かどうかを特定するための方法を見ていきましょう。
2. 設定の見直しと改善方法
音声が途切れる問題を解決するためには、いくつかの設定や処理を見直すことが重要です。
- エポック数の増加: 学習が十分に行われていない場合、音声に途切れや不自然な音が生じることがあります。エポック数を増やし、トレーニングを長時間行うことで音声のクオリティが向上する可能性があります。
- モデルの微調整: 目標モデリングレートやガイド設定が適切か再確認してください。特に「高音ガイド」をtrueにしている場合、これが不適切な設定となり、音声に不自然な部分を引き起こすことがあります。ガイド設定を変更して再学習を行うことをおすすめします。
- CPUスレッド数の調整: あなたのPCではCPUスレッド数を11に設定していますが、過剰なスレッド数が原因で学習中にリソースの競合が発生し、音声の処理に不具合を生じさせる可能性があります。スレッド数を少し減らしてみると、改善する場合があります。
3. 学習データとモデルの確認
学習に使用した素材が適切でない場合、音声のクオリティに問題が発生することがあります。特に、素材が35分という短い時間であると、音声合成モデルが十分に学習できていない可能性があります。もし可能であれば、より多くの音声素材を使用して学習を行うことを検討してください。
また、学習データが適切に前処理されているかも確認しましょう。ピッチ抽出やデータ処理のアルゴリズムが適切でない場合、音声合成に不具合が生じることがあります。
4. PCスペックとリソースの確認
PCの性能が高いことは良いことですが、RTX 4070tiやRyzen 7 5700Xを使用している場合、リソースが適切に割り当てられていないことが原因で問題が発生することもあります。学習時に他の重いアプリケーションを同時に実行している場合は、パフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。
また、ディスクの空き容量やメモリの使用状況も確認して、リソース不足が原因でないかを確かめましょう。
5. まとめと最終確認
音声が途切れる問題や機械音が発生する問題は、設定や学習環境の調整によって改善できます。エポック数や学習データの見直し、PCのリソースの確認を行った後、再度学習を実施して音声のクオリティを確認してください。
また、定期的に学習の進捗をチェックし、必要に応じて設定を微調整することで、より自然な音声を生成することが可能です。これらの手順を実行することで、音声の途切れや不自然さが改善されることを願っています。


コメント