Windows 11でパスワードを入力後に「シャットダウンしています」というメッセージが表示され、その後「自動修復しています」といった画面が表示されてPCが起動しなくなる問題は、システムの破損や設定の不具合が原因で発生することがあります。この記事では、こうした起動トラブルの解決方法について解説します。
1. 自動修復が失敗した場合の対処法
自動修復が失敗した場合、まずはWindows 11の「修復ツール」を使って手動で修復を試みます。修復ツールでは、スタートアップ修復やシステムの復元、コマンドプロンプトからの手動修復などを試すことができます。
修復ツールにアクセスするためには、PCの電源を入れた後にすぐに電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンし、その後再起動して「オプションの選択」画面に進むことが必要です。
2. セーフモードでの起動を試す
セーフモードは、最小限のドライバと設定でWindowsを起動するモードです。これにより、起動時に発生する問題を特定したり、無効化したりできます。セーフモードで起動するには、「オプションの選択」画面から「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選び、PCを再起動します。その後、「セーフモードでの起動」を選択します。
セーフモードで正常に起動できれば、インストールされているソフトウェアやドライバが原因である可能性が高いです。
3. システムの復元
システムの復元は、PCを正常に動作していた以前の状態に戻す方法です。これにより、設定やインストールされたプログラムが不具合を引き起こしている場合に、問題を解決できることがあります。システムの復元を行うには、修復ツールの「システムの復元」オプションを使用します。
ただし、システムの復元を行うには、あらかじめ復元ポイントを作成しておく必要があります。もし復元ポイントがない場合は、この方法は利用できません。
4. コマンドプロンプトでの修復
コマンドプロンプトを使用して、システムの破損を修復することも可能です。コマンドプロンプトにアクセスするには、「オプションの選択」画面から「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選びます。ここで「sfc /scannow」コマンドを入力してシステムファイルの修復を試みます。
また、「chkdsk」コマンドでディスクのエラーチェックを行うことも役立ちます。これにより、ハードディスクの不具合やセクターエラーが修復される場合があります。
まとめ
Windows 11で「自動修復ができません」というエラーが発生した場合、修復ツールやセーフモード、システムの復元、コマンドプロンプトを活用することで、トラブルを解決できる可能性があります。もし上記の方法で問題が解決しない場合、最終的にはWindowsの再インストールを検討することも一つの手段です。
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