MySQLで特定のデータベースへの読み取り権限をユーザーに付与する方法

MySQL

MySQLでは、特定のユーザーに対して、特定のデータベースに対する読み取り専用のアクセス権限を設定することができます。このような権限設定を行うことで、データの変更や削除を防ぎつつ、必要な情報を参照することができます。この記事では、MySQLでユーザーに読み取り権限を付与する方法について、実際のコマンドを使って説明します。

MySQLでユーザーに読み取り権限を付与する基本的な方法

MySQLのユーザーに対して、特定のデータベースへの読み取り権限を与えるためには、`GRANT`コマンドを使用します。読み取り権限のみを与える場合、`SELECT`権限を付与することになります。以下のコマンドを使って、ユーザーに特定のデータベースに対する読み取り権限を付与できます。

GRANT SELECT ON データベース名.* TO 'ユーザー名'@'ホスト名';

このコマンドでは、`データベース名`に指定したデータベースの全てのテーブルに対して、`ユーザー名`というユーザーに`SELECT`(読み取り)権限を付与しています。また、`ホスト名`は、ユーザーがアクセスするホストを指定します。例えば、ローカルホストからアクセスする場合は、`’localhost’`と指定します。

具体例:読み取り専用ユーザーの作成

例えば、`salesdb`というデータベースに対して、ユーザー`readonly_user`に読み取り専用のアクセス権を与える場合、次のようなコマンドを実行します。

GRANT SELECT ON salesdb.* TO 'readonly_user'@'localhost';

これにより、`readonly_user`というユーザーは、`salesdb`データベース内のデータを参照することはできますが、データを変更したり削除したりすることはできません。

権限の確認と適用

権限が正しく付与されたかどうかを確認するには、`SHOW GRANTS`コマンドを使用します。以下のコマンドで、指定したユーザーが持っている権限を確認できます。

SHOW GRANTS FOR 'readonly_user'@'localhost';

権限が正しく設定されている場合、出力結果に`SELECT`権限が含まれていることが確認できます。

まとめ

MySQLで特定のデータベースに対して、ユーザーに読み取り専用の権限を付与する方法は非常に簡単です。`GRANT`コマンドを使用し、`SELECT`権限を付与することで、データの参照のみを許可し、変更を防ぐことができます。適切な権限設定を行うことで、データベースのセキュリティを高めることができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました