Excelで「=3+5」と入力しても「8」と表示されず、そのまま「=3+5」と表示されることがあります。これは初心者から上級者まで一度は経験する現象ですが、原因は設定や入力方法にあります。本記事では、計算式が正しく動作しないときの代表的な原因とその解決策を解説します。
セルの書式設定が「文字列」になっている
もっとも多い原因は、セルの書式設定が「文字列」になっている場合です。この状態では、入力した数式がただのテキストとして扱われてしまい、計算されません。
解決方法は以下の通りです。
- 対象セルを選択する
- 右クリック → 「セルの書式設定」
- 「数値」または「標準」に変更する
- 数式を再入力する
一度文字列として入力された数式は、書式を直しただけでは計算されないため、必ず再入力してください。
先頭に全角の「=」や「+」を入力している
Excelは全角の「=」や「+」を数式として認識できません。例えば「=3*5」のように全角で入力すると、ただの文字列として表示されます。
半角の「=」「+」「*」を用いて入力することで、正しく計算が行われます。日本語入力モードをオフにしてから数式を入力するのがポイントです。
計算がオフになっている場合
Excelには「計算方法」を手動にする設定があります。これが原因で数式が更新されず、そのまま残ってしまうこともあります。
確認方法は以下の通りです。
- 「数式」タブ → 「計算方法の設定」
- 「自動」を選択する
これで数式が自動的に反映されるようになります。
シート全体が表示形式で固定されている場合
シートをコピーしたり外部データを貼り付けたりした際に、全体が「文字列」扱いになることもあります。この場合は、列全体を「標準」に戻すと改善されます。
例として、外部システムからエクスポートしたCSVファイルをExcelで開いたときに数式がそのまま表示されることがあります。その場合も同じように列の書式を「標準」に変更してください。
まとめ
Excelで数式がそのまま表示される場合、「セルの書式設定」「半角入力」「計算方法の設定」の3点を確認することで解決できるケースがほとんどです。基本を押さえておけば、数式トラブルをスムーズに解決できるでしょう。


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