EVENG (Emulated Virtual Environment for Next-Generation) でCISCOルータをエミュレートしたい場合、CISCOのIOSファイルを入手する必要があります。この記事では、個人アカウントでCISCOの公式サイトからダウンロードできるルータのIOSファイルについて、どのようにして入手するか、またいくつかの注意点を解説します。
EVENGでCISCOルータをエミュレートするための前提条件
EVENGは、CISCOルータやスイッチをエミュレートするために使用されるツールですが、動作させるには正しいIOSイメージが必要です。CISCO公式サイトから提供されているIOSファイルを使用する場合、いくつかの制限があります。
個人アカウントでダウンロードできるIOSファイルは、CISCOのサポートポータルや「Cisco Software Center」を通じて提供されていますが、すべてのルータがダウンロード対象ではないことがあります。そのため、使用するルータの種類に応じて、IOSのバージョンや対応するハードウェアを確認することが重要です。
CISCOルータのIOSファイルの入手方法
CISCOのIOSファイルは、CISCOの公式ウェブサイトから直接ダウンロードできます。CISCOアカウントを作成後、「CISCO Software Center」にアクセスし、必要なIOSバージョンを検索することでファイルをダウンロードできます。
ただし、ASRやC891など、特定のルータのIOSファイルは制限されており、個人アカウントではダウンロードできない場合があります。その場合、使用できるIOSファイルを見つけるために、別のモデルやバージョンを試す必要があります。
ダウンロードできるCISCOルータのモデルとIOSバージョン
一般的に、EVENGでエミュレート可能なCISCOルータのモデルには、古いシリーズのIOSファイルが提供されています。たとえば、CISCO 7200やCISCO 1800シリーズなどは、個人アカウントでも比較的容易にダウンロードできます。
一方、ASRやC891のような最新のモデルは、商用ライセンスや特別な権限が必要となる場合があり、個人ユーザーが直接ダウンロードすることは難しい場合があります。そのため、代替として、他のエミュレータ向けに提供されているモデルを利用することを検討する必要があります。
EVENGの設定とIOSファイルの配置
EVENGにCISCOルータを追加する際、まずIOSファイルを正しいディレクトリに配置する必要があります。通常、EVENGでは「/opt/unetlab/addons/iol/bin」ディレクトリにIOSファイルを置くことで、仮想機器としてCISCOルータを追加できます。
配置後、EVENGの管理画面でルータを選択し、適切なIOSバージョンを選ぶことで、エミュレートされたルータを動作させることができます。また、IOSファイルのバージョンが合っていないと、ルータが正しく動作しないことがありますので、対応するバージョンを使用することが重要です。
まとめ
EVENGでCISCOルータをエミュレートするためには、正しいIOSファイルを入手することが最も重要です。CISCO公式サイトからダウンロードできるIOSファイルは、個人アカウントでアクセスできるものとできないものがありますが、CISCOの古いモデルや代替となる他のルータモデルを使用することで、エミュレーション環境を整えることができます。
また、EVENGでIOSファイルを配置する際には、ディレクトリの指定を正しく行い、使用するルータのモデルに対応するIOSバージョンを選択することが求められます。これらのステップを踏むことで、EVENGでCISCOルータを効果的にエミュレートできるようになります。
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