Windows 11でKona LinuxやLinux MintをUSBから起動しようとしている際に直面する問題の中で、GPTモードやUEFI設定に関するトラブルはよくあります。この問題は、適切な設定を行わなければ、OSが正常に起動しなかったり、壁紙だけが表示されてアイコンが表示されないといった現象が発生します。この記事では、これらの問題を解決するための方法を解説します。
GPTモードとUEFIについて理解しよう
まず最初に、GPT(GUID Partition Table)モードとUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)について理解しておく必要があります。これらは、PCのブート設定とOSのインストールに大きな影響を与えます。GPTは、UEFIブートモードで使用されるパーティション形式で、従来のMBR(Master Boot Record)よりも効率的で大きなドライブにも対応しています。
Windows 11では、UEFIモードを使用してブートすることが推奨されています。特に、セキュアブートをオフにすることで、Linux系OSのインストールがしやすくなります。
Rufusを使って正しくISOファイルを書き込む方法
Rufusを使用してLinux MintやKona LinuxのISOファイルをUSBメモリに書き込む際、いくつかのポイントがあります。まず、Rufusの設定で「パーティションスキーム」を「GPT」に設定し、「ターゲットシステムタイプ」を「UEFI(非CSM)」に設定します。
これで、LinuxのインストールメディアをUEFIモードで作成できます。ただし、USBメモリの書き込み後、UEFIで正常に起動するためには、BIOSでの設定も重要です。
BIOS設定の確認と調整
PCのBIOS(またはUEFI)の設定にアクセスし、以下の設定を確認・調整します。
- セキュアブートをオフにする
- 起動順序をUSBデバイスが最優先になるように設定する
- UEFIモードが有効になっていることを確認する
これらの設定を行った後、PCを再起動し、USBメモリから起動してみてください。
壁紙だけ表示され、アイコンが表示されない問題への対処
もし、USBから起動後に壁紙は表示されるが、アイコンが表示されない場合、以下のことを確認してください。
- USBメモリが正常に書き込まれているか確認する(書き込みが不完全だと、OSが正常に起動しないことがあります)
- Linux MintやKona LinuxのISOファイルが破損していないか確認する(別のダウンロードソースを使用することを検討)
- 他のUSBポートに接続してみる(ポートによっては認識されないことがあります)
まとめ
Windows 11でLinuxをUSB起動する際のトラブルは、主にBIOS設定とRufusの書き込み設定に関わります。GPTとUEFIモードでの設定を正しく行い、セキュアブートをオフにすることで、スムーズに起動できるようになります。また、起動後にアイコンが表示されない場合は、USBメモリの書き込み状態やISOファイルの破損を確認することが重要です。


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