Power BIとPower Automateを使用して、特定のデータに基づく処理を自動化する方法を解説します。この記事では、Power Queryエディターでのデータ変換に加え、Power Automateでの条件付き処理の設定方法について説明します。
Power BIでの真偽判定列の作成方法
Power BIで「真偽判定」という新しい列を作成するためには、まずPower Queryエディターを使用して条件付き列を追加します。具体的には、以下の手順で進めます。
- Power Queryエディターを開き、対象のテーブルを選択します。
- 「列の追加」オプションから「条件付き列」を選択します。
- 条件式に基づいて、例えば「データが20以上、50以下ならTrue、それ以外はFalse」といったルールを設定します。
この設定により、指定された条件に基づいて、各行に対して真偽判定の列が自動的に追加されます。
最新の日付データの比較による真偽判定
さらに、日付を基にした真偽判定を行いたい場合、Power BIではDAX関数を使って「最新の5つのデータ」を比較する処理を実装できます。例えば、以下のDAX式を使用して、最新のデータが日々増加しているかを判断することができます。
IF(MAX('データ'[日付]) - 'データ'[日付] <= 5 && 'データ'[データ] > PREVIOUSMONTH('データ'[データ]), TRUE(), FALSE())
この式では、過去5日間のデータを比較して、すべて数値が増加している場合にTrueを返すように設定できます。
Power Automateによる処理の自動化
Power Automateを使用して、Power BIのデータを監視し、特定の条件が満たされた場合に自動的に処理を実行することができます。例えば、以下の手順で設定します。
- Power Automateで新しいフローを作成し、条件を設定します。
- 「Power BI – データセットの更新」などのトリガーを使用して、Power BIのデータを監視します。
- 条件に応じて、「Trueが含まれている場合」の処理と「Falseが含まれている場合」の処理を分岐させます。
これにより、最新のデータが条件を満たした場合に自動的にアクションを実行することができます。
まとめ
Power BIとPower Automateを組み合わせることで、データの変換処理や監視を効率的に自動化することができます。Power Queryエディターでの条件付き列の作成や、Power Automateによる条件分岐の設定を活用することで、手動での作業を削減し、より効率的なデータ管理が可能になります。


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