Raspberry Piでnohupを使ってPythonプログラムをバックグラウンドで実行している場合、システムが再起動するとそのプログラムは停止するのか、続行されるのかについて解説します。
1. nohupとは?
nohup(No Hang Up)は、シェルのコマンドで、端末を閉じてもプロセスをバックグラウンドで実行し続けるためのツールです。通常、端末を閉じると実行中のプログラムも終了しますが、nohupを使うことでその挙動を防ぐことができます。例えば、Raspberry PiでPythonスクリプトをnohupで実行する場合、ターミナルを閉じてもプログラムは動作し続けます。
2. nohupで実行したプログラムは再起動後に停止するか?
残念ながら、Raspberry Piを再起動した場合、nohupで実行したプログラムも停止します。これは、nohupがターミナルセッションを終了せずにプログラムをバックグラウンドで実行するためのツールであり、システムが再起動する際にはプロセスが全てリセットされるためです。
3. プログラムを再起動後も自動実行させる方法
Raspberry Piでシステム再起動後に自動でプログラムを実行したい場合は、以下の方法を使うことができます。
- systemdを使う: systemdサービスを作成し、システム起動時に自動でPythonスクリプトを実行させることができます。
- rc.localを使用する: rc.localにコマンドを追加して、システムが起動するたびに指定のプログラムを実行させる方法もあります。
これらの方法を使うことで、Raspberry Piが再起動してもPythonプログラムを自動的に実行することができます。
4. systemdでPythonスクリプトを自動実行する方法
systemdを使用してPythonスクリプトを自動実行するための手順を以下に示します。
[Unit]
Description=My Python Script
[Service]
ExecStart=/usr/bin/python3 /path/to/test.py
Restart=always
User=pi
[Install]
WantedBy=multi-user.target
上記の内容を`/etc/systemd/system/myscript.service`というファイルに保存し、以下のコマンドで有効化します。
sudo systemctl enable myscript.service
sudo systemctl start myscript.service
5. まとめ
nohupを使用してRaspberry Piでバックグラウンドで実行したPythonプログラムは、再起動後に停止しますが、systemdを利用することでシステム起動時に自動的にプログラムを実行することが可能です。これにより、プログラムが再起動後も確実に動作し続けます。
コメント