Fusion 360で1つのスケッチを使い回し、複数回の押し出しを行う方法について説明します。スケッチをコピーして使う方法に問題が生じる場合、より効率的な方法があるので、これを理解して活用することで作業がスムーズに進みます。
Fusion 360でスケッチを使い回す方法
Fusion 360では、1つのスケッチを使い回して押し出しを何度も行うことが可能です。基本的には、スケッチを作成した後、そのスケッチを選択し、複数の押し出し操作を行います。しかし、スケッチをコピーして使い回す方法だと、スケッチの変更が一部のコピーにしか反映されない場合があります。これを解決するためには、別のアプローチが必要です。
スケッチを使い回す場合、まず最初にスケッチを完成させ、押し出し操作を行います。その後、押し出しの操作を再度使いたい場合は、新たに押し出し操作を行うのではなく、スケッチの編集を行い、それを基に新しい押し出しを作成する方法が効果的です。
スケッチの変更をすべての押し出しに反映させる方法
スケッチを変更した際に、すべての押し出しに変更を反映させるためには、スケッチの「参照」を利用する方法が有効です。Fusion 360では、スケッチを「コンポーネント」に関連付けることができ、このように設定すると、スケッチの変更がすべての関連する押し出しに自動的に反映されます。
また、スケッチの「プロファイル」を複数の押し出しで使用する場合、その「プロファイル」に対して「パラメトリック」設定を使うことで、変更が一度で全体に反映されるようになります。この方法を使えば、複数の押し出し操作でスケッチの内容を一貫して更新できます。
押し出しの複製と使い回し
スケッチを変更する際に、押し出し操作を毎回新しく作成するのではなく、既存の押し出しを「複製」して使い回す方法もあります。この方法では、最初の押し出しを作成した後、必要に応じてその操作をコピーし、別の場所で使用することができます。これにより、毎回手動で設定を行う必要がなくなり、作業が効率化されます。
複製した押し出しを編集する際は、「タイムライン」から元の操作を右クリックして「複製」を選択するだけです。この方法で、複数の押し出し操作を手軽に作成できます。
効率的な作業のためのパラメトリック設計の活用
パラメトリック設計を活用することで、1つのスケッチを変更するだけで、複数の押し出しを自動的に調整できます。Fusion 360では、「パラメーター」を設定することで、スケッチ内の寸法を変更する際に、関連するすべての部品や押し出しがその変更に追随するように設定できます。
パラメトリック設計を使用すると、寸法を変更するだけで、スケッチとそれに基づく押し出し操作が一括で更新されるため、手動で各操作を調整する手間を大幅に削減できます。
まとめ
Fusion 360でスケッチを使い回して複数回の押し出しを行う場合、スケッチを変更した際にその変更がすべての押し出しに反映されるようにするためには、「参照」や「パラメトリック設計」を活用することが重要です。これらの方法を使うことで、効率よく作業を進め、複数回の押し出しを簡単に扱うことができます。


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