メディアサーバーとして人気のあるTwonkyServerですが、再構築中にファイルを繰り返しスキャンし続けて終了しないというトラブルに悩むユーザーは少なくありません。本記事ではそのような現象の原因と、安全に処理を中断する方法、さらには根本的な解決策について解説します。
TwonkyServerの再構築とは?
再構築とは、TwonkyServerが指定されたメディアディレクトリ内のファイルをスキャンし、ライブラリデータベースを更新する処理のことです。これは新しいメディアファイルを認識させたり、削除済みのファイルをリストから除外するために必要です。
しかし、再構築処理が終わらない、または同じファイルを繰り返し処理してしまうといった現象は、設定やファイル構成に問題がある可能性があります。
再構築が終わらない主な原因
- 循環シンボリックリンク:同じフォルダを参照し続けるシンボリックリンクが存在する。
- 破損したメディアファイル:読み込みに失敗するファイルが処理を阻害している。
- 過剰なファイル数:数万点に及ぶメディアがあると処理が非常に長引く。
- 設定ファイルの不整合:twonkyserver.ini内の設定ミスや不具合。
強制終了の方法
再構築が終わらず操作不能になった場合、以下の手順でTwonkyServerを安全に終了させることができます。
- Windowsの場合:タスクマネージャーを開き、「twonkymedia.exe」プロセスを選択して「タスクの終了」ボタンを押します。
- Linuxの場合:ターミナルで
sudo systemctl stop twonkyserverまたはkillall twonkymediaを実行します。
終了後は再起動前に設定の見直しを行うことをおすすめします。
再構築をスムーズにするための設定
TwonkyServerの挙動は設定ファイルによって大きく変わります。以下の見直しを行いましょう。
- 再帰的スキャンを抑制:twonkyserver.ini内の
scandirs設定で不要なフォルダを除外。 - シンボリックリンクの除外:循環リンクや不要なマウントを避ける。
- スキャンモードの変更:自動ではなく手動スキャンに切り替えることで制御しやすくなる。
例として、contentdir=+A|/media/photos,+V|/media/videos のように、メディアタイプ別にスキャン対象を明示すると効率が向上します。
それでも改善しない場合の対処法
上記で解決しない場合、以下を検討してください。
- 最新バージョンへのアップデート:古いバージョンには既知の不具合が含まれていることがあります。
- 設定ファイルの初期化:twonkyserver.iniとtwonky.dbを一度削除(またはバックアップ)し、再設定からやり直す。
- ログファイルの確認:
/var/log/twonky.logやインストールディレクトリにあるログを確認し、繰り返し読み込まれるファイル名やエラーを特定。
まとめ
TwonkyServerの再構築が終わらない原因は、設定やファイル構成に起因することが多く、無理に放置するのは得策ではありません。強制終了は可能ですが、終了後には原因を特定し、適切な設定とファイル整理を行うことで、再発を防ぐことができます。TwonkyServerは柔軟な設定が可能な反面、正しい知識がないとトラブルに発展しやすい点に注意しましょう。


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