ASRock B550M Steel Legendを使用している際、セキュアブートを有効にするとCMSを無効にしなければならないことがあります。しかし、CMSを無効にすると、BIOSにアクセスできなくなり、PC起動時に表示されるメーカーのロゴも消えてしまいます。この問題を解決する方法について詳しく解説します。
セキュアブートとCMS設定の関係
セキュアブートは、PCが信頼できるオペレーティングシステムのみを起動できるようにするためのセキュリティ機能です。これを有効にすると、BIOS設定の中でCMS(Compatibility Support Module)を無効にする必要があります。CMSが有効なままだと、セキュアブートが動作しないため、セキュアブートを使いたい場合はCMSを無効にしなければなりません。
しかし、CMSを無効にすると、特定の状況でPCの起動に問題が生じることがあります。たとえば、BIOSにアクセスできなくなったり、画面が真っ暗になったりすることがあります。このような問題を解決する方法を次に紹介します。
セキュアブートを有効にしたままでBIOSにアクセスする方法
BIOS設定画面にアクセスできない問題を解決するためには、次の手順を試すことができます。
- 高速スタートアップを無効にする:Windows 10では、高速スタートアップ機能が有効になっていると、PCのシャットダウン時に一部の設定が保存され、BIOSにアクセスしづらくなることがあります。高速スタートアップを無効にするには、コントロールパネルから「電源オプション」に入り、「電源ボタンの動作を選択」を選んで、設定を変更します。
- ブート順序の確認:BIOSにアクセスできない場合は、PCを起動した後、すぐに「Del」キーや「F2」キーを連打してみてください。これで、BIOS設定画面にアクセスできる場合があります。また、ブート順序を変更して、USBドライブや別のメディアからブートするように設定することで、問題が解決する場合もあります。
- CMOSクリアを試す:CMOSクリアを行うと、BIOSの設定が初期化され、BIOSにアクセスできるようになることがあります。マザーボード上のCMOSクリアジャンパーを使用して、設定をリセットしてみてください。
セキュアブートの設定方法
セキュアブートを有効にする手順は以下の通りです。
- PCを再起動し、BIOS設定に入ります(通常は起動時に「Del」や「F2」キーを押します)。
- 「Boot」メニューに移動し、「Secure Boot」を「Enabled」に設定します。
- 「Save and Exit」を選択して設定を保存し、PCを再起動します。
この設定により、セキュアブートが有効になり、システムが信頼できるオペレーティングシステムのみを起動するようになります。ただし、CMSを無効にしているため、古いオペレーティングシステムや一部のハードウェアが動作しない可能性があります。
まとめ
ASRock B550M Steel Legendのマザーボードでセキュアブートを有効にし、CMSを無効にした状態でBIOSにアクセスする方法は、いくつかの設定変更を行うことで解決できます。高速スタートアップの無効化や、ブート順序の調整、CMOSクリアなどの方法を試すことで、問題を解決できる可能性があります。
これらの手順を試しても解決しない場合は、BIOSのアップデートを行うことを検討するのも一つの方法です。最新のBIOSバージョンにアップデートすることで、新しい機能が追加され、既存の問題が解決されることがあります。
コメント