Affinity Photo2の「不透明度」「流量」「硬さ」の意味と使い方を解説

画像処理、制作

Affinity Photo2を使い始めたばかりの方にとって、「不透明度」「流量」「硬さ」という設定項目は少し混乱するかもしれません。これらはツールを使う際に非常に重要な役割を果たす設定ですが、それぞれがどのように機能するかを理解することで、作業が格段にスムーズになります。

1. 不透明度とは?

不透明度は、ツールで塗りつぶす、または加える色の「透明度」を設定するものです。例えば、不透明度が100%の場合、その色は完全に不透明であり、下にあるものは全く見えません。逆に、不透明度を0%に設定すると、その色は完全に透明になり、背景がそのまま見えるようになります。

不透明度は、塗りつぶしや色の濃さだけでなく、ブラシや描画ツールで加える色にも適用されます。これにより、グラデーションや半透明なエフェクトを作りやすくなります。

2. 流量とは?

流量は、ツールを使用して色を塗る際の「色の適用量」を決める設定です。流量が100%であれば、1回のストロークで最大の色の適用がされます。流量を低く設定すると、同じ場所を何度か塗り重ねるまで色が完全に適用されません。これにより、柔らかな塗り方や重ね塗りを行うことができます。

流量を調整することで、より繊細な効果やグラデーションを作りやすくなり、自然な仕上がりを得ることができます。

3. 硬さとは?

硬さは、ブラシツールやエアブラシツールで描画する際の「境界の鋭さ」を設定する項目です。硬さを100%に設定すると、筆圧やストロークの際にエッジがはっきりとした線になります。逆に硬さを0%に設定すると、境界線がぼやけ、柔らかなエッジを持つブラシの効果が得られます。

硬さを調整することで、シャープな線や柔らかいグラデーションを作り分けることができ、アートワークに対してより自由な表現が可能になります。

4. 使いこなすための実践的な例

例えば、人物のイラストを描いている際、髪の毛を描く場合に「硬さ」を低く設定し、なめらかな髪の毛の流れを作りたいときに役立ちます。逆に、髪の毛の輪郭をはっきりさせたい場合には、硬さを高く設定します。

不透明度や流量も同様に活用できます。例えば、空の背景に色を塗る際に、不透明度を低く設定して、空に微細な色のグラデーションを作り上げることができます。

5. まとめ

「不透明度」「流量」「硬さ」の3つの設定項目は、どれも作業において重要な役割を果たします。これらを上手に使い分けることで、作業の幅が広がり、より細やかな表現が可能になります。ぜひ実際に使いながら、これらの設定を試してみてください。

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