Adobe Illustratorで文字が細くなる問題とPNG書き出し時の塗り足し切れ対策

Illustrator

Adobe Illustratorでチラシを制作している際、文字をアウトライン化したにもかかわらず、PNGで書き出すと文字が細くなってしまうことがあります。また、アートボードに3ミリの塗り足しを設定していても、PNG書き出し時に左側が少し切れてしまう現象が発生することがあります。この記事では、これらの問題に対処する方法について詳しく解説します。

1. 文字が細くなる原因とその対処法

文字をアウトライン化したにも関わらず、PNG書き出し時に文字が細くなる場合、解像度やアンチエイリアスの設定が影響している可能性があります。まず、画像書き出し時に解像度を確認しましょう。

また、Illustratorでのアンチエイリアス設定を変更することで、文字のエッジがぼやけて細く見える問題を解決できる場合があります。ファイルの設定や出力設定を確認し、適切な解像度とアンチエイリアスを選択することが重要です。

2. PNG書き出し時の塗り足しが切れる問題

塗り足し(トリムマーク)を3ミリ設定していても、PNG書き出し時に左側が切れる場合は、アートボードのサイズや書き出し範囲を確認する必要があります。Illustratorでは、アートボード外の部分が切れてしまうことがあります。

この問題を防ぐために、まず「アートボードツール」を使用してアートボードの範囲が正しいかどうかを確認し、塗り足し部分を含めて書き出し範囲を調整します。書き出しオプションで「トリムマーク」を選択し、塗り足し部分が含まれるように設定を確認してください。

3. 解像度と設定の確認

PNG形式での書き出し時には解像度設定が重要です。高解像度の画像を書き出すことで、文字が細くなる問題や切れる問題を防げる場合があります。特に、書き出す解像度が低すぎると、画質が劣化し、文字が細く表示されることがあります。

「書き出し」ダイアログボックスで解像度を「300ppi」に設定することで、印刷用の高品質なPNGファイルを作成することができます。これにより、文字の細さや解像度の低下を防げます。

4. PDF書き出し時との違い

PDFで書き出す際には問題がないとのことですが、PNG書き出し時にだけ問題が発生することがあります。この違いは、PDFがベクター形式で保存されるのに対して、PNGはラスタ形式であるためです。ラスタ形式では、解像度や圧縮が影響しやすく、文字の表現が異なる場合があります。

もし、PDF形式で問題がない場合、最終的な納品がPDF形式であれば、PNG書き出し時に問題が起きても気にする必要はありません。しかし、PNG形式で納品する場合には解像度と設定を見直すことが重要です。

5. まとめ

Illustratorでの文字が細くなる問題や塗り足し部分が切れる問題は、主に解像度設定や書き出し範囲、アンチエイリアス設定が原因で発生します。これらの設定を調整することで、PNG書き出し時の問題を解決することができます。また、PDF形式での書き出しでは問題が発生しないことが多いため、必要に応じて形式を選ぶことも一つの方法です。

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