IPアドレスのサブネット計算は、ネットワーク設計において重要なスキルです。今回は、クラスCネットワーク(192.168.254.0/28)のサブネット数とホスト数を求める方法について解説します。この記事では、クラスCネットワークのサブネットマスクを基に、使用可能なサブネット数とホスト数を計算するステップを順を追って説明します。
クラスCネットワークの基本
まず、クラスCのネットワークは、IPアドレスが「192.168.x.x」のように始まり、サブネットマスクが通常「/24」であることが特徴です。しかし、今回はサブネットマスクが「/28」と指定されています。
この「/28」は、ネットワーク部分が28ビットであることを意味しており、ホスト部分が4ビット(32ビット – 28ビット)であることを示します。この違いにより、サブネット数とホスト数が変わります。
/28サブネットマスクの詳細
/28サブネットマスクは、IPアドレスの最初の28ビットをネットワークアドレスとして使用し、残りの4ビットをホストアドレスとして使用します。これにより、各サブネットにおけるIPアドレスの範囲が制限されます。
サブネットマスク「/28」の場合、ネットワークアドレスの最後の部分は次のように設定されます:11111111.11111111.11111111.11110000
サブネット数の計算
次に、/28サブネットマスクを用いた場合のサブネット数を計算します。/28のサブネットマスクでは、ホスト部分に4ビットを使用しているため、サブネット数は次のように求められます。
2^n = サブネット数
ここでnはサブネットを作成するために使用できるビット数です。クラスCネットワークでのサブネット分割では、追加でビットを借りることになります。4ビットを借りる場合、サブネット数は次の通りです。
2^4 = 16
つまり、/28のサブネットマスクでは、16個のサブネットを作成することができます。
ホスト数の計算
次に、各サブネットに含まれるホスト数を計算します。ホスト部分が4ビットである場合、ホスト数は次の式で求められます。
2^n - 2 = ホスト数
ここでnはホストビットの数です。2ビット(ネットワークアドレスとブロードキャストアドレス)はホスト数にカウントしないため、計算式は次のようになります。
2^4 - 2 = 14
つまり、/28のサブネットごとに最大14台のホストを配置することができます。
まとめ
クラスCネットワーク「192.168.254.0/28」のサブネット数とホスト数について解説しました。/28サブネットマスクを使用すると、次のような結果が得られます。
- サブネット数: 16
- 各サブネットのホスト数: 14
このように、ネットワークを細かく分割することで、より効率的にIPアドレスを管理することができます。IPアドレス設計において、サブネットマスクやホストビットの理解は非常に重要です。
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