イラスト制作やデザイン編集でアイビスペイントXを使っていると、画像の拡大縮小を数値で指定したくなることがあります。特にフリック操作では縦横比が崩れてしまうこともあり、正確なサイズ調整が難しいと感じる方も少なくありません。この記事では、アイビスペイントXにおける拡大縮小操作の仕組みや、数値入力が必要な場合の工夫について解説します。
アイビスペイントXに数値入力機能はあるのか
結論から言えば、アイビスペイントXには画像の拡大縮小を直接「数値入力」で指定する機能は搭載されていません。基本的にはピンチイン・ピンチアウトや変形ツールを使ったフリック操作で調整する仕様になっています。
そのため、ピクセル単位の精密な拡大縮小を求める場合には、別の工夫や他ソフトとの併用が必要になります。
縦横比を維持したまま拡大縮小する方法
フリック操作で比率が崩れるのを防ぐには、変形ツールを使用する際に「縦横比を固定」のチェックを入れるのが有効です。これにより、画像をどの方向に拡大縮小しても元の比率を維持したまま変形できます。
例えばポスター用に写真を拡大したいときでも、縦横比を固定していれば歪みのない状態で拡大が可能です。
数値入力が必要なときの代替手段
どうしても数値指定で拡大縮小を行いたい場合、以下のような方法が考えられます。
- 一度画像を外部アプリ(Photoshop、Clip Studio Paintなど)で数値指定してリサイズしてからアイビスペイントXに読み込む
- キャンバスサイズを事前に数値で指定し、トリミングや配置で調整する
- 「変形ツール」の倍率表示を参考にしながら、近い数値に合わせて手動で調整する
特にAdobe Photoshop Expressなどはスマホでも数値指定リサイズが可能で、アイビスペイントXと併用するクリエイターも多くいます。
初心者におすすめの工夫
数値指定にこだわりすぎず、まずは「縦横比固定」と「ガイド線」を活用してバランスをとるのがおすすめです。ガイドを表示させておくと、目安を見ながら拡大縮小できるため、見た目の崩れを防ぎやすくなります。
また、完成品を出力した後に別アプリで微調整する流れを作っておけば、作業中はスムーズさを優先できます。
まとめ
アイビスペイントXは直感的な操作に強みがある一方で、数値入力による拡大縮小機能は搭載されていません。しかし、縦横比固定機能や外部アプリとの併用を組み合わせれば、十分に精度の高い作業が可能です。数値での正確さを求める場面では他アプリを活用し、普段はアイビスペイントXの直感的な操作性を活かすことで、効率的に作品づくりが進められるでしょう。


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