三菱ロボット CR-800でのC軸回転と移動命令の違いについて

プログラミング

三菱ロボットのCR-800シリーズを使用している場合、特に多軸RB制御でC軸の動作に関する問題に直面することがあります。特定のポジションにおいてC軸だけを回転させたい場合、エラーが発生することがあるため、正しい命令を使うことが非常に重要です。この記事では、Mov命令とMvs命令の違い、そしてMvs命令が動作する理由について解説します。

Mov命令とMvs命令の違い

Mov命令は、指定した位置へ移動するための基本的なコマンドです。この命令は通常、指定された位置に対して全ての軸を同時に移動させますが、特定の軸(例えばC軸)のみを回転させる場合には制約が生じることがあります。特に、他の軸との干渉がある場合、動作範囲を超えたエラーが発生することがあります。

一方、Mvs命令は、軸ごとに移動を制御するため、複数の軸が異なる速度で動作したり、特定の軸だけを回転させたりする場合に使用されます。この命令は、指定された軸だけを動かすことができるため、C軸の回転のみを行う場合に有効です。

エラーが発生した理由とMvs命令の有効性

質問で挙げられたように、Mov命令を使用した際に「L2602 目的位置が動作範囲を超えている」といったエラーが発生する場合、これはC軸だけを回転させる際に他の軸との干渉や制限を考慮しないためです。このエラーは、通常、複数軸の移動が同時に行われるMov命令では回避できないことが多いです。

しかし、Mvs命令を使うと、C軸のみを指定して回転させることができるため、他の軸との干渉を避けることができ、エラーなく動作することが可能です。これが、Mvs命令で移動できた理由です。

Mvs命令を使用する際の注意点

Mvs命令は、軸ごとの個別制御を行うため非常に強力ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。まず、Mvs命令を使う場合でも、動作範囲内であることを確認し、他の軸との干渉を最小限に抑える必要があります。また、C軸を回転させる場合、最初にその回転範囲を確認しておくことが重要です。

さらに、Mvs命令を使うときは、他の軸の動きが制限されることを理解し、必要な調整を加えながらプログラムを作成することが求められます。

まとめ:Mvs命令の活用方法

CR-800でC軸のみを回転させるためには、Mov命令ではなくMvs命令を使用することが効果的です。Mvs命令は、特定の軸だけを制御できるため、他の軸との干渉を避けることができ、エラーを回避することができます。これにより、より正確で効率的な動作が可能になります。今後、プログラムの設計時にMvs命令を活用することで、精度の高い動作を実現できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました