Tera Termマクロを使う際、変数を活用して動的な操作を実行したいことがあります。特に、ファイルパスやオプション(例えば「–recursive」)を変数に格納して利用したい場面では、少し工夫が必要です。この記事では、Tera Termマクロでファイルパスやコマンドオプションを変数に格納する方法について詳しく解説します。
変数を使ったコマンド構築の基本
Tera Termマクロでは、変数を使って動的にコマンドを組み立てることができます。例えば、ファイルパスやオプションを変数として格納し、後で実行するコマンドに組み込むことができます。基本的な流れとしては、まず変数に値を代入し、その変数をコマンドの一部として使います。
以下は、変数にファイルパスを格納し、コマンドを実行する基本的な例です。
filename = 'C:\example\file.txt'
command = 'copy ' + filename
sendln command
–recursiveオプションを変数に格納する方法
質問の通り、「–recursive」のようなコマンドオプションも変数として格納することが可能です。まず、変数にオプションを代入し、その後に他のパラメータと一緒にコマンドに組み込みます。例えば、以下のように実装できます。
recursiveOption = '--recursive'
filePath = 'C:\example\folder'
command = 'xcopy ' + filePath + ' ' + recursiveOption
sendln command
このように、変数をうまく活用することで、コマンドの柔軟な組み立てが可能になります。上記の例では、ファイルパスと「–recursive」を結合して、xcopyコマンドを実行しています。
複数の変数を組み合わせて動的なコマンドを作成
さらに複数の変数を使って、もっと複雑なコマンドを動的に構築することもできます。例えば、ファイルパスとオプションの他にも、実行する環境や引数を変数として格納することができます。以下は、その一例です。
option1 = '--recursive'
option2 = '--exclude=*.log'
destination = 'D:\backup'
command = 'robocopy ' + sourcePath + ' ' + destination + ' ' + option1 + ' ' + option2
sendln command
上記の例では、「robocopy」を使ってバックアップを行うコマンドを、変数を組み合わせて構築しています。複数のオプションやパラメータを簡単に変更することができ、実行する際に非常に便利です。
Tera Termマクロでの変数の活用例
Tera Termマクロでは、ファイルパスやコマンドオプションだけでなく、さまざまな動的なデータを変数として格納して使用できます。例えば、ユーザーから入力を受け取って、その入力に基づいてコマンドを変更することも可能です。
input 'Enter file path: ', filePath
input 'Enter options: ', options
command = 'copy ' + filePath + ' ' + options
sendln command
これにより、マクロ実行時に動的にコマンドをカスタマイズでき、さまざまな状況に対応できます。
まとめ
Tera Termマクロでファイルパスやオプション(–recursive)を変数に格納する方法について説明しました。変数を活用することで、マクロの柔軟性が大幅に向上し、よりダイナミックな操作が可能になります。ぜひ、これらのテクニックを活用して、Tera Termでの作業効率を高めてください。
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