ExcelのPower Queryを使用してWikipediaから情報を抽出した際に、1つのURLにつき複数行にわたってデータが展開されることがあります。さらに、データを1行にまとめるためにピボットを行おうとすると、「型リストの値を型テキストに変換できません」というエラーが発生することがあります。本記事では、このエラーの原因と解決方法について詳しく解説します。
エラーの原因
Power Queryでピボットを行う際に「型リストの値を型テキストに変換できません」というエラーが発生する原因として、以下のような点が考えられます。
- データ型の不一致:Power Queryでは、ピボット操作を行う列のデータ型が統一されていないとエラーが発生することがあります。
- リスト型のデータ:Power Queryでは、一部のデータがリスト型(複数の値を持つ形式)として扱われていると、テキスト型に変換できずエラーが出ることがあります。
- NULL値の影響:ピボットを行うデータにNULL(空白)値が含まれていると、エラーの原因になることがあります。
エラーを解決する方法
以下の手順でデータ型を適切に設定し、エラーを解決できます。
1. データ型を明示的に変換する
Power Queryではデータの型を明示的に指定することで、エラーを回避できます。以下の手順でデータ型を統一してください。
- Power Queryエディタを開く。
- 「Column3」の列を選択し、「変換」タブで「データ型の変更」→「テキスト」を選択。
- 「Column2」の列も同様に「テキスト」に変更。
- 「閉じて読み込む」で適用し、再度ピボット操作を試す。
2. リスト型のデータをテキスト型に変換する
もしデータがリスト型になっている場合、以下の方法でテキスト型に変換できます。
- Power Queryエディタで「Column3」を選択。
- 「変換」タブで「リストをテキストに変換」を選択。
- 区切り文字として「カンマ(,)」を設定。
- 「閉じて読み込む」で適用し、再度ピボット操作を試す。
3. NULL値を削除または置き換える
データにNULL値が含まれていると、ピボット時にエラーが発生することがあります。以下の手順でNULL値を処理しましょう。
- Power Queryエディタで「Column3」を右クリック。
- 「空白を置き換える」を選択し、適当な文字列(例:「-」)を入力。
- 「閉じて読み込む」で適用し、再度ピボット操作を試す。
ピボット操作を正しく行う方法
データ型の統一後、以下の手順でピボット操作を行います。
- 「Column2」を選択し、「変換」タブの「ピボット列」をクリック。
- 「Column3」を値の列として指定。
- 集計関数を「最初の値」に設定。
- 「OK」をクリックして、データが1行にまとまっていることを確認。
まとめ
Power Queryを用いてWikipediaから抽出したデータを1行にまとめる際に発生するエラーの主な原因は、データ型の不一致・リスト型データの存在・NULL値の影響です。これらの要因を解決することで、スムーズにピボット操作を行うことができます。データの整理を適切に行い、効率的に情報を管理しましょう。
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