LibreOffice Calcでは、数値の表示方法をカスタマイズすることができます。例えば、上皿天秤で計った重さのように、小数点以下を「ゼロ」または「コンマ5」に統一したい場合があります。この記事では、数値を58.7や58.6のように表示し、58.35や58.0を「58.0」と表示させる方法をご紹介します。
基本的な数値表示の設定
まず、LibreOffice Calcで数値の表示形式を設定するには、対象となるセルを選択し、右クリックで「セルの書式設定」を選びます。その後、「表示形式」タブに移動し、適切な表示形式を選びます。しかし、指定通りにゼロや0.5を表示するためには、少し工夫が必要です。
小数点以下の表示を0または0.5にする方法
上記のような表示を実現するには、数式またはカスタム書式を使います。具体的には、小数点以下2位の表示を強制し、端数を0または0.5に調整する設定を行います。ここでは、「ROUND」関数を使って、数値を最寄りの0.5の倍数に丸める方法を説明します。
例えば、セルに「58.35」の値があった場合、この値を「58.0」または「58.5」に変換するために、次の数式を使います:=MROUND(A1, 0.5)。これにより、指定したセルの数値を0.5の倍数に丸めて表示できます。
表示形式をカスタマイズする
また、セルの書式設定で小数点以下の桁数を「0」または「1」に設定しても、丸めた結果を適切に表示することができます。特定の桁数に合わせた表示形式を設定するには、「セルの書式設定」の「ユーザー定義」オプションを使って次のように設定します。
- 「0.0」:小数点以下1桁表示
- 「0.0#」:小数点以下1桁、必要に応じて表示
- 「0.00」:小数点以下2桁表示
この設定で、数値が常に希望の表示形式になります。
最後の確認とまとめ
これで、LibreOffice Calcで重さのような数値を小数点以下0または0.5に調整して表示する方法がわかりました。数式や書式設定を使って、簡単に好みの形式で数値を表示できます。上皿天秤で計測したデータにこの方法を活用し、正確で分かりやすいデータ表示を実現しましょう。


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