MacBook Pro(Retina, 13-inch, Early 2015)を使用していると、一部のユーザーから「メニューバーに双眼鏡のようなマークが現れる」や「時々、勝手に画面録画が開始される」といった問題が報告されています。これらの問題がウイルスや不正ソフトウェアによるものか、それともmacOSの設定や機能に起因するものなのか、詳しく解説します。
MacBook Proで見られる双眼鏡のアイコンの正体
まず、メニューバーに現れる双眼鏡のアイコンは、macOSの「スクリーンリーダー」機能であるVoiceOverを示しています。VoiceOverは視覚的な障害を持つユーザー向けに、画面の内容を音声で読み上げる機能ですが、誤ってオンになってしまうことがあります。
VoiceOverがオンになると、双眼鏡のアイコンがメニューバーに表示されることがあります。この機能が誤って有効になった場合、画面録画が始まったり、思わぬ操作が実行されることもあります。
画面録画が勝手に始まる原因
Macで画面録画が勝手に開始される場合、いくつかの原因が考えられます。まず、macOSには「QuickTime Player」などを使って簡単に画面録画を行う機能がありますが、設定ミスやショートカットキーの誤操作で、知らず知らずのうちに録画が開始されることがあります。
また、macOSのアップデート後に、デフォルト設定が変更されたり、異常が発生することも考えられます。特に、macOS Catalina(バージョン10.15.7)では、一部のユーザーにおいて予期しない画面録画が発生する問題が報告されています。
ウイルスや不正ソフトウェアの可能性は?
「勝手に画面録画される」「メニューバーに不審なアイコンが現れる」といった現象がウイルスやマルウェアによるものではないかと心配する方も多いかもしれません。しかし、Macは通常、セキュリティが高く、一般的なウイルス感染のリスクは少ないです。とはいえ、悪意のあるソフトウェアが感染する可能性はゼロではないため、セキュリティ対策をしっかりと行うことは大切です。
もし、疑わしいアプリケーションがインストールされている場合や、インターネットで不審なリンクをクリックした覚えがある場合は、セキュリティソフトを使用してスキャンを実行することをおすすめします。
問題を解決するための対処法
これらの問題を解決するためには、まず設定を確認することが重要です。以下に、問題解決のためのいくつかの手順を紹介します。
- 1. VoiceOver機能を無効にする:「システム環境設定」 > 「アクセシビリティ」 > 「VoiceOver」を選択し、VoiceOverをオフにしてください。
- 2. macOSの設定をリセット:Macを再起動した後、「システム環境設定」を確認し、録画やスクリーンショット機能の設定を調整してください。
- 3. セキュリティソフトを使用する:インターネットから不審なアプリケーションをインストールしてしまった場合には、セキュリティソフトでスキャンを実施し、マルウェアや不審なファイルを取り除いてください。
- 4. 最新のmacOSアップデートを適用する:macOS Catalinaはすでに更新が進んでいるので、最新のセキュリティパッチを適用して、OSのバグを修正してください。
まとめ
MacBook Proのメニューバーに現れる双眼鏡のアイコンや、画面録画が勝手に始まる問題は、VoiceOver機能が誤ってオンになったり、QuickTime Playerの設定ミスなどが原因であることが多いです。ウイルスやマルウェアの影響ではなく、設定を見直すことで問題は解決できます。もし、これらの対策を試しても解決しない場合は、セキュリティソフトでスキャンを実行し、macOSを最新バージョンにアップデートすることをおすすめします。


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