パソコンのCドライブ(OSがインストールされているHDD)のパーティションスタイルをMBR(Master Boot Record)からGPT(GUID Partition Table)に変更する方法を解説します。GPTは、MBRよりも新しいパーティション形式で、特にUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ブートモードを使用している場合に必要となります。しかし、MBRからGPTへの変更は慎重に行うべき作業です。
MBRからGPTへの変換を行う理由
MBRとGPTの主な違いは、パーティションの数と容量の制限です。MBRは最大で4つのプライマリパーティションしかサポートせず、2TBを超えるドライブには対応していません。GPTは、理論上最大128個のパーティションをサポートし、2TB以上のドライブにも対応しています。これらの理由から、最新のPCではGPT形式の使用が推奨されます。
また、UEFI対応のPCを使用している場合、GPTに変換しないとWindowsがインストールできないことがあります。
MBRからGPTへの変換方法
MBRからGPTへの変換にはいくつか方法がありますが、最も一般的な方法は「ディスクの管理」ツールまたは「コマンドプロンプト」を使用する方法です。ただし、注意が必要なのは、変換を行う際にデータが消える可能性があるため、事前にバックアップを取ることが強く推奨されます。
方法1: ディスクの管理ツールを使用
1. 「ディスクの管理」を開きます(Windowsキー + X → 「ディスクの管理」)。
2. 変換したいディスクを右クリックし、「ディスクの変換」を選択します。
3. 「GPTディスクに変換」を選択し、確認後に実行します。
ただし、この方法ではデータが削除されるため、事前にバックアップを必ず取ってください。
方法2: コマンドプロンプトを使用
1. コマンドプロンプトを管理者として開きます(「cmd」を検索し、「管理者として実行」を選択)。
2. 以下のコマンドを入力します。
「diskpart」
「list disk」(ディスクのリストを表示)
「select disk X」(Xは変換したいディスク番号)
「clean」(ディスクをクリーンにします)
「convert gpt」(GPTに変換)
この方法もデータが消えるため、事前にバックアップを取ってください。
注意点
MBRからGPTに変換する際には、以下の点に注意が必要です。
1. 変換後、MBR形式のドライブはUEFIモードでの起動に対応できない場合があります。
2. データのバックアップが必要です。変換中にデータが消失する可能性があるため、重要なファイルは事前にバックアップを取っておきましょう。
3. BIOS設定を確認し、UEFIモードで起動する設定を確認してください。GPT形式のドライブは、UEFIモードでしか起動できません。
まとめ
MBRからGPTへの変換は、ディスクの容量や使用用途に応じて必要になる場合があります。特に2TB以上のディスクを使用している場合や、UEFIモードで起動する必要がある場合は、GPTへの変換が求められます。しかし、変換作業にはデータが消失するリスクがあるため、必ず事前にバックアップを行うことが重要です。適切な手順に従い、慎重に作業を進めてください。


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