CASLⅡで文字列のスタック操作と大文字小文字の変換プログラムの作成方法

プログラミング

本記事では、CASLⅡを使用してアルファベット文字列を読み込み、スタックに積んで大文字小文字を変換するプログラムの作成方法を解説します。CASLⅡはアセンブリ言語で、低レベルの操作が可能です。ここでは、文字列の操作とスタックの使い方に焦点を当てて説明します。

1. CASLⅡにおける入力とスタック操作

まず、IN命令を使用してアルファベットの文字列を入力します。この文字列は、大文字小文字混在の場合でも問題なく読み取ります。読み取った文字列の各文字をスタックに積むには、スタックの基本操作であるPUSH命令を使用します。スタックの動作に関しては、まず文字列を先頭から順番に積んでいきます。

具体的には、以下のようなコードになります。

IN; 入力命令
PUSH A; 文字Aをスタックに積む

2. スタックからのポップと文字の変換

次に、スタックから文字をポップして、大文字は小文字に、小文字は大文字に変換します。CASLⅡでの文字変換は、ASCIIコードを使って行います。文字のASCIIコードを調べ、範囲に応じて変換する処理を行います。大文字のASCIIコードは65〜90、小文字は97〜122であるため、変換するにはこれらの範囲内で加算または減算を行います。

例えば、大文字を小文字に変換する場合は、ASCIIコードに32を加算し、逆に小文字を大文字にする場合は32を減算します。

3. メモリに格納と出力

スタックからポップした文字を変換後、メモリ領域に格納します。その後、格納した文字列を表示するために、メモリの内容を出力します。この出力は、通常、OUT命令を使用して行います。メモリ領域には変換後の文字列が格納され、最後にそれを表示することができます。

コード例は以下の通りです。

POP A; スタックから文字を取り出す
ADD 32; ASCIIコードを変換
OUT; 変換後の文字を出力

4. 実際のプログラム構成例

実際にこの動作をするCASLⅡプログラムは以下のように構成されます。

START
IN; 文字列を入力
LOOP
PUSH A; スタックに積む
POP A; スタックから取り出す
IF A 大文字 THEN ADD 32; 小文字に変換
IF A 小文字 THEN SUB 32; 大文字に変換
OUT; 出力
LOOP END
END

まとめ

このように、CASLⅡで文字列のスタック操作と大文字小文字の変換を行うプログラムを作成することができます。プログラムの流れは、入力→スタックへの積み込み→スタックからのポップ→文字変換→メモリへの格納→表示という順番です。上記のコード例を参考にして、自分の用途に合ったプログラムを作成してみてください。

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