性格診断に関心のある方の中には、MBTIとソシオニクスを混同してしまう人も多いのではないでしょうか。特にソシオニクスのLIE（Logical Intuitive Extrovert）がMBTIのどのタイプに近いのか、さらにエニアグラムの3w2と結びつけられるのか気になる方もいるはずです。本記事では、LIEとMBTIの対応関係、ENTPとの違いや3w2との関連について整理して解説します。
LIE（論理直感外向型）とは？
LIEはソシオニクスにおけるタイプで、「Logical Intuitive Extrovert」の略です。日本語では「論理直感型外向人」とも訳され、戦略的で分析的、未来志向の強い特徴を持っています。代表的な特性としては、目標達成への効率性を重視し、理論やデータをもとに計画を立てる傾向があります。
ビジネスシーンや研究開発など、成果を意識する場面で強みを発揮することが多いタイプです。
LIEはMBTIのどのタイプに近い？
ソシオニクスとMBTIは理論の基盤が似ていますが、必ずしも一対一で対応するわけではありません。ただし一般的には、LIEはMBTIにおける「ENTJ」に近いとされています。
理由としては、外向（E）、直感（N）、思考（T）の3要素を持ち、行動力や指導力を伴う点が共通しているからです。一方で、ENTPはアイデアを広げるタイプであり、指揮官的なLIE（ENTJ寄り）とはニュアンスが異なります。
ENTPとの比較
MBTIのENTPは「討論者」と呼ばれ、発想力や柔軟性に優れています。斬新なアイデアを生み出すのが得意ですが、細かい計画や管理は苦手な傾向があります。
これに対してLIEは、単なるアイデアマンではなく、戦略的に実行して成果を出す点に重きが置かれています。したがって「ENTP＝LIE」とは言い切れず、むしろENTJに寄せて考える方が理解しやすいでしょう。
LIEとエニアグラム3w2の関係
エニアグラムの3w2は「達成者」に「助言者」の要素が加わった性格タイプです。成功志向でありながら、人とのつながりや評価を意識する特徴を持ちます。
この点において、LIEが3w2であることは十分にあり得ます。成果を追求するLIEの論理性と、3w2の「人に見せる自分の成功」の側面が一致しやすいからです。例えば、経営者でありながら人間関係にも配慮するタイプは、まさにLIE×3w2の典型例といえるでしょう。
実例で考える
例えば、カリスマ的な起業家がデータ分析を駆使して戦略を立てつつ、メディアや人脈を活用して自分や会社をアピールする姿はLIE×3w2の特徴をよく表しています。一方で、アイデアをとにかく広げて試すスタイルの人物はENTP的であり、LIEとは少し異なります。
まとめ
LIEはソシオニクスのタイプで、MBTIではENTJに最も近いとされています。ENTPとは似ている部分もありますが、実行力や戦略性の面で違いが大きい点に注意が必要です。また、LIEがエニアグラム3w2に対応することは十分に考えられ、成功志向と対人配慮を両立する人物像として理解できます。MBTI・ソシオニクス・エニアグラムを横断的に学ぶことで、より多面的に性格理解が深まるでしょう。
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