クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)でイラストを描く際、印刷を前提にしない場合でもキャンバスサイズをどう設定すべきか迷うことがあります。特にSNSやWebでの利用を想定した場合、解像度や縦横比をどう決めるかが重要です。本記事では「短辺1200px以上、長辺3000px以下」という条件を基準に、A5やA6といった印刷用サイズの考え方を交えながら、最適な設定について解説します。
印刷しない場合にサイズを決める考え方
印刷をしない場合、ピクセル数(px)が基準となります。A5やA6といった印刷サイズはセンチ単位で規定されていますが、デジタルで重要なのは解像度(dpi)と出力ピクセル数です。例えばA5で300dpiにすると3508×2480pxになりますが、Web用であればそこまで大きくなくても問題ありません。
条件が「短辺1200px以上、長辺3000px以下」であれば、A5サイズ相当のキャンバスを選ぶと余裕をもって調整できます。
実際のキャンバスサイズの目安
クリスタでキャンバスを作成する際のおすすめは以下の通りです。
- 縦長イラスト: 2000×3000px程度
- 横長イラスト: 3000×2000px程度
- 正方形やSNSアイコン用途: 2000×2000px程度
この範囲内であれば条件(短辺1200px以上、長辺3000px以下)を満たしつつ、高解像度の表示に耐えられる仕上がりになります。
A5やA6サイズとの関係
A5やA6は紙の規格サイズですが、デジタルイラストではあくまで目安になります。A6を300dpiにすると1748×1240pxとなり、これは条件をやや下回る可能性があります。一方、A5であれば十分なピクセル数を確保できます。
つまり、印刷を想定していない場合でも「A5基準」でキャンバスを設定しておけば、後からトリミングや縮小しても汎用性が高いです。
出力形式と解像度のポイント
出力はPNG形式が推奨です。解像度(dpi)はWeb利用なら72dpiや144dpiでも十分ですが、将来的に印刷する可能性が少しでもあるなら300dpiで作成しておくと安心です。dpiは印刷用の概念ですが、ピクセル数が多い方が加工や拡大時に画質が保たれるためです。
また、Web公開用は軽量化を意識し、用途に応じてサイズをリサイズしたものを別途保存すると良いでしょう。
まとめ
クリスタで印刷をしない場合でも、キャンバスは短辺1200px以上・長辺3000px以下を守れば十分対応可能です。実用的には「A5基準(約2480×3508px)」で作成しておけば、条件を満たしつつ将来的な活用にも柔軟です。SNS用やWeb用に適したサイズへ書き出すときは、オリジナルを大きめに保存し、用途に合わせてリサイズして使いましょう。


コメント