yt-dlpは、YouTubeをはじめとする多くの動画サイトから動画をダウンロードするための強力なツールです。特にライブ配信の録画には便利ですが、通常のコマンドではライブが終了するまでダウンロードを続ける仕様です。しかし、ライブ配信中に現在の位置までダウンロードしたい場合、少し工夫が必要です。このガイドでは、その方法を紹介します。
ライブ配信中に現在の位置までダウンロードするためのコマンド
通常、yt-dlpのコマンドを使用してライブ配信をダウンロードする場合、配信が終了するまでダウンロードが続きます。例えば、以下のようなコマンドを使用すると、配信が終わるまで動画がダウンロードされ続けます。
yt-dlp -f "bestvideo[ext=mp4]+bestaudio[ext=m4a]/best[ext=mp4]" -o "%(title)s.%(ext)s" --hls-use-mpegts --live-from-start "https://www.youtube.com/watch?v=VIDEO_ID"
このコマンドでは、`–live-from-start`オプションを使ってライブ配信の最初からダウンロードを始めますが、配信終了後にダウンロードも終了します。
ライブ配信の途中までダウンロードする方法
ライブ配信中に現在の位置までダウンロードしたい場合、`–hls-use-mpegts`オプションを適切に使用することがカギです。通常、`–live-from-start`オプションはライブ配信を最初からダウンロードしますが、これを解除することで途中からのダウンロードが可能になります。
例えば、以下のようにコマンドを変更することができます。
yt-dlp -f "bestvideo[ext=mp4]+bestaudio[ext=m4a]/best[ext=mp4]" -o "%(title)s.%(ext)s" --hls-use-mpegts "https://www.youtube.com/watch?v=VIDEO_ID"
このコマンドは、ライブ配信中に現在の位置まで動画をダウンロードし、配信が終了した時点でダウンロードを停止します。
`–hls-use-mpegts`オプションの重要性
`–hls-use-mpegts`オプションを使用することで、HLS(HTTP Live Streaming)形式で配信されるライブストリームを効率的にダウンロードできます。このオプションは、ライブ配信中でも途中までダウンロードを行い、途中からダウンロードを再開する際に非常に有用です。
また、HLSストリームは通常、セグメントに分割されて配信されるため、`–hls-use-mpegts`オプションを使うことで、配信が途中で終了してもダウンロードが適切に完了することが保証されます。
実際のダウンロード例:途中からのダウンロード
例えば、あるYouTubeのライブ配信を途中からダウンロードしたい場合、次のコマンドを実行します。
yt-dlp -f "bestvideo[ext=mp4]+bestaudio[ext=m4a]/best[ext=mp4]" -o "%(title)s.%(ext)s" --hls-use-mpegts "https://www.youtube.com/watch?v=VIDEO_ID"
これにより、ライブ配信が進行中でも、現在進行中の部分までをダウンロードすることができます。
まとめ:yt-dlpでライブ配信中に現在の位置までダウンロードする方法
yt-dlpを使ってライブ配信中に現在の位置までダウンロードするには、`–hls-use-mpegts`オプションを使用することが重要です。これにより、最初からではなく、進行中のライブ配信の途中までダウンロードを行い、配信が終了するまでダウンロードを続けることができます。この方法を使うことで、ライブ配信のリアルタイムでダウンロードが可能となり、必要な部分だけを迅速に取得できます。
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