タスクスケジューラを使用してExcelファイル(.xlsm)の業務開始時に自動で保存して閉じる操作を行う方法を説明します。以下のコードを使って、Excelファイルをタスクスケジューラで自動的に保存して閉じる設定ができます。
1. タスクスケジューラとは
タスクスケジューラは、指定した時間や条件でコンピュータ上の操作を自動化するためのWindowsの機能です。このツールを使用して、Excelファイルを指定した時間に保存して閉じる操作を行うことができます。
2. VBAコードでExcelファイルを保存して閉じる
まず、Excel VBAを使ってファイルを自動で保存して閉じるコードを作成します。以下のコードをExcelファイルのVBAエディタに入力します。
Sub SaveAndClose()
ThisWorkbook.Save
ThisWorkbook.Close
End Sub
このコードは、現在開いているExcelファイル(ThisWorkbook)を保存し、その後に閉じる処理を行います。
3. タスクスケジューラにタスクを追加
次に、Windowsのタスクスケジューラを使って、上記のVBAコードを指定した時間に実行するように設定します。以下の手順で設定します。
- 「スタート」メニューから「タスクスケジューラ」を検索して開きます。
- 右側の「基本タスクの作成」をクリックします。
- タスク名を入力し、「次へ」をクリックします。
- 「トリガー」では、実行したい時間や条件を指定します。例えば、毎日業務開始時などに設定できます。
- 「操作」では、「プログラムの開始」を選択し、実行したいExcelファイルのパスを指定します。
- 「完了」をクリックしてタスクを作成します。
4. タスクスケジューラでExcelを実行する際の注意点
タスクスケジューラを使用してExcelを自動的に開く場合、Excelファイルが正しく開かないことがあるため、タスクスケジューラ内でExcelアプリケーションを指定することをお勧めします。次のように設定できます。
Program/script: C:\Program Files\Microsoft Office\root\OfficeXX\EXCEL.EXE
Add arguments: C:\path\to\your\file.xlsm
これにより、指定したExcelファイルが自動的に開かれ、VBAマクロによって保存して閉じられます。
まとめ
タスクスケジューラを活用することで、Excelファイルの業務開始時に自動で保存して閉じる操作を自動化できます。VBAコードを使ってファイルを保存し、タスクスケジューラで実行する設定を行うことで、毎日の業務の効率化が可能になります。


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