BlenderとUnityでVRChatアバターを正しくエクスポートする方法とトラブルシューティング

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VRChatのアバター作成にはBlenderやUnityを使用することが多く、エクスポートやインポートの過程でさまざまな問題が発生することがあります。特に、アバターの表情やボディの部位が正しく表示されない、またはヒエラルキーに問題がある場合など、初心者にとっては解決が難しいことも。この記事では、VRChatのアバターをBlenderで編集し、Unityにエクスポートする際に直面しがちな問題を解決する方法を紹介します。

1. Blenderでアバターの編集を正しく行う方法

Blenderを使ってVRChat用のアバターを編集する際に重要なのは、まずアバターの構造を正しく理解することです。耳や尻尾の位置を変更したい場合、これらのパーツが親子関係で正しく接続されていることを確認する必要があります。例えば、尻尾と耳が繋がってしまっている場合、まずそれぞれのオブジェクトが独立しているかを確認し、必要ならば親子関係を解除します。

実例:尻尾が体に繋がっている場合、Blenderで尻尾のボーン(骨)を選択し、親子関係を解除した後、正しいボーンに再割り当てを行うと、アバターの動きが自然に改善されます。

2. FBXファイルのエクスポート設定

Blenderで編集したアバターをFBX形式でエクスポートする際、エクスポート設定を正しく行わないと、Unityにインポートした際に表情やボーンが正しく表示されないことがあります。FBX形式でエクスポートする際には、以下の設定を確認することが重要です。

  • アニメーションの設定を「All Actions」に設定する。
  • ボーンのスケーリングオプションを確認して、Unityでの動作を確認する。
  • 「Apply Transform」を選択して、すべての変換を適用する。

これらの設定を行うことで、Unityにインポートした際にアバターのスケールやアニメーションが正しく反映されるようになります。

3. Unityでのインポートと設定

Unityにアバターをインポートする際、FBXファイルの取り込み後に設定を行う必要があります。特に重要なのは、アバターのヒエラルキーの確認です。Unityで「body1」が見当たらない場合、インポート時に何らかのエラーが発生している可能性があります。

解決策:Unityのインポート設定で「Rig」タブを開き、「Animation Type」を「Humanoid」に設定します。この設定で、アバターのボーン構造が正しく認識されるようになります。

4. 表情が動かない問題の対処法

VRChatのアバターにおいて、表情が動かない場合は、Blenderからエクスポートした際のボーンやウェイト設定に問題がある可能性があります。特に、顔の表情を制御するためのボーン(例えば、眉毛や目の動き)が正しく設定されていないことがあります。

対策:Blenderで顔の表情を制御するボーンが適切に配置されていることを確認した後、Unityでそのボーンのウェイトが適切に設定されているかを再確認します。必要ならば、ウェイトペイントを再度調整して、表情が自然に動くようにします。

5. 「CopyComponents by regex」での問題解決

「CopyComponents by regex」を使ってコンポーネントをコピーする際に、設定が正しく反映されない場合があります。特に、アバターの設定が複数のパーツにまたがっている場合、コンポーネントのコピー漏れや順番の間違いが原因で、アバターの動きに不具合が生じることがあります。

解決方法:コンポーネントをコピーする際には、必ず順番を守り、コピー後には各コンポーネントが正しくアタッチされているか確認します。また、必要に応じて、手動でコンポーネントを追加することも検討してください。

まとめ

BlenderとUnityを使ったVRChatアバターの編集には、いくつかのステップで注意が必要です。まずは、Blenderでの編集時にボーンやオブジェクトの親子関係を正しく設定し、FBXファイルをエクスポートする際の設定を確認します。Unityにインポートした後は、ヒエラルキーや表情のボーン設定を再確認し、必要な修正を加えることが重要です。これらのステップを踏むことで、スムーズにアバターをVRChatにアップロードできるようになります。

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