PhotoshopでPSDファイルを複数開いて作業していると、ファイルサイズが予期せず増加することがあります。たとえば、400MBだったファイルが突然6GBを超えることがあり、この問題に直面したユーザーからはストレージの圧迫が報告されています。この記事では、PhotoshopでPSDファイルの容量が異常に増加する原因と、その対処法について解説します。
PhotoshopでPSDファイルの容量が増える理由
PSDファイルのサイズが異常に増加する理由として、いくつかの要因が考えられます。
- レイヤーの多さ:複数のレイヤーやスマートオブジェクトを使用していると、ファイルサイズが増加します。特に、高解像度の画像や非破壊編集を多用するとファイルが大きくなりがちです。
- 隠れたレイヤー:隠れたレイヤーや表示されていないレイヤーもファイルに含まれており、見えない部分が容量を食っている場合があります。
- 過剰な履歴の保存:Photoshopでは作業の履歴が自動的に保存されますが、履歴が多いとその分だけファイルサイズが増えてしまいます。
ファイルサイズを削減する方法
PSDファイルのサイズを削減するための方法には、いくつかの効果的な手段があります。
1. 不要なレイヤーを削除する
ファイルサイズが大きくなる主な原因の一つはレイヤーの数です。不要なレイヤーやグループを削除することで、ファイルサイズを大幅に減らすことができます。
2. レイヤーを統合する
レイヤーを統合することで、不要なレイヤー情報を削減できます。ただし、統合する前に十分にバックアップを取り、編集可能な状態を保っておくことをおすすめします。
3. 履歴を減らす
Photoshopでは、作業履歴がファイルに保存されます。これを減らすには、「編集」>「環境設定」>「パフォーマンス」から履歴の保持数を減らすことができます。
4. スマートオブジェクトをラスタライズする
スマートオブジェクトは柔軟性がありますが、これをラスタライズすることでサイズを小さくできます。ただし、ラスタライズすると元の状態に戻せなくなるため、必要な場合にのみ行うことが重要です。
保存方法を工夫する
ファイルの保存方法を変更することで、PSDファイルの容量を軽減できます。
- 圧縮して保存する:保存時に「最大容量の保存」を選択して、Photoshopファイルを圧縮することができます。
- 保存時に不要なデータを除外する:保存設定で「レイヤーの無効化」や「不要なメタデータの削除」を行うと、容量を削減できます。
Photoshopの設定を見直す
Photoshopの設定が原因で容量が増加していることもあります。特に、保存時のオプションやキャッシュの設定が影響を与えることがあります。
「環境設定」>「ファイル処理」や「パフォーマンス設定」を見直して、適切な設定を行うことが、無駄な容量増加を防ぐポイントです。
まとめ
PhotoshopでPSDファイルの容量が異常に増加する問題は、レイヤー数や履歴、保存設定などが原因となることが多いです。不要なレイヤーの削除や履歴の管理、適切な保存方法を取り入れることで、ファイルサイズを大幅に減らすことができます。これらの対策を行うことで、Photoshopを快適に使用できるようになります。


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