Illustratorで作成したデザインをSVGとして書き出す際に、意図しないパーツが一緒に書き出されてしまうという問題に直面することがあります。この問題を解決する方法を解説します。特に、選択範囲を指定して書き出しているのに、過去に作成したパーツが含まれてしまう場合に有効な方法を紹介します。
問題の概要と原因
IllustratorでSVGファイルを選択して書き出す際、選択範囲に含まれていない部分が一緒に書き出されることがあります。この現象が発生する原因としては、いくつかの理由が考えられます。特に、過去に作成したオブジェクトが非表示やロック状態で存在している場合、これが書き出し時に含まれることがあります。
また、グループ化されたオブジェクトや複雑なレイヤー構造も、思わぬ結果を引き起こすことがあります。Illustratorのファイル内で見えないオブジェクトが残っていると、これがSVGとして書き出されることがあるため、問題を特定し修正することが重要です。
解決方法:不要なパーツを削除する
まず、選択範囲に含まれていないオブジェクトが書き出されないようにするためには、以下のステップを試みましょう。
- 非表示オブジェクトの確認: 非表示にしたオブジェクトは、書き出し時に含まれることがあります。すべてのレイヤーを表示して、非表示のオブジェクトを削除するか、再表示して確認しましょう。
- ロックされたオブジェクトの確認: ロックされているオブジェクトは、書き出し時に無視されることがありますが、意図しない結果が出ることもあります。すべてのロックを解除して確認してみましょう。
- 不要なレイヤーやパーツの削除: ファイル内に残っている不要なレイヤーやオブジェクトを整理しましょう。これにより、意図しないパーツが書き出されることを防げます。
SVG書き出しの際の設定確認
SVGを書き出す際には、書き出し設定を正しく行うことも重要です。IllustratorでSVGをエクスポートする際、以下の点を確認しましょう。
- 選択範囲の確認: 書き出し時に「選択範囲のみ」を指定しているか確認しましょう。これにより、選択した部分のみが書き出されます。
- オプション設定の調整: 「SVGオプション」ダイアログボックス内で、「不要なオブジェクトを削除」の設定が有効になっていることを確認します。
- アートボードの範囲を指定: アートボードの範囲内での書き出しを指定することで、不要な領域が含まれないようにできます。
ファイルの再構築と清掃
もしこれらの方法でも解決しない場合、ファイル自体に何らかの問題がある可能性もあります。この場合、ファイルを新たに構築し直す方法が有効です。以下の方法を試してみてください。
- 新しいファイルに内容をコピー: 問題のあるファイルを開き、新しいファイルにデザインをコピーしてみましょう。これにより、古いファイルに関連する不具合を回避できます。
- テンプレートの使用: 新しい作業を始める際に、きれいな状態でテンプレートを使用することで、問題を未然に防ぐことができます。
まとめ
IllustratorでSVGを書き出す際に、意図しないパーツが含まれてしまう問題にはいくつかの原因がありますが、非表示オブジェクトの確認やロックされたオブジェクトの解除、不要なパーツの削除を行うことで解決できます。また、SVG書き出し時の設定やファイルの再構築も有効な方法です。これらの手順を試して、問題を解決し、スムーズにSVGを書き出しましょう。


コメント