iMacでBoot Campを使って外付けSSDにWindows 10をインストールした後、Cドライブの容量を増やすために別のSSDにクローンを作成した場合、その新しいSSDから起動する方法を探している方も多いでしょう。しかし、iMacではBIOSやUEFIの設定がないため、通常のPCとは異なる方法が必要です。
iMacで外付けSSDからWindowsを起動する方法
iMacで外付けSSDからWindows 10を起動するためには、いくつかの設定を変更する必要があります。まず、Boot Campを利用してインストールしたWindowsが外付けドライブにインストールされている場合、通常は起動ディスクを選択する必要があります。しかし、iMacの標準設定では、USB接続のドライブから直接起動するのが難しい場合があります。
以下の手順を試すことで、外付けSSDからの起動を実現できます。
- 1. 外付けSSDを接続: まず、クローンを作成した外付けSSDをiMacに接続します。
- 2. 起動ディスクの選択: iMacを再起動し、起動音が鳴る前に「Optionキー」を押し続けます。すると、起動ディスクを選択できるメニューが表示されます。
- 3. 外付けSSDを選択: メニューから外付けSSDを選択して、「Enter」キーを押すと、そのディスクから起動が開始されます。
外付けSSDから起動できない場合の対策
もし上記の手順で外付けSSDから起動できない場合、以下の点を確認しましょう。
- 1. USB 3.0のポートを使用: USB 2.0ポートではなく、できるだけUSB 3.0ポートに接続してください。USB 3.0の方がデータ転送速度が速いため、より安定した起動が可能です。
- 2. SSDのフォーマットを確認: 外付けSSDが「ExFAT」や「NTFS」でフォーマットされている場合、iMacの起動に適していない可能性があります。Macの「Disk Utility」を使用して、「Mac OS Extended(ジャーナリング)」または「APFS」にフォーマットし直すことを検討してください。
- 3. Boot Campの再インストール: 外付けSSDに新しいクローンを作成した場合、Boot Campのインストールが正しく行われていない可能性があります。この場合、Boot Campアシスタントを再度使用して、外付けドライブにWindowsをインストールし直す必要があります。
iMacの設定に関する注意点
iMacでは、外付けSSDから起動するためにいくつかの追加設定が必要となる場合があります。特に、iMacに搭載されている「Secure Boot」や「System Integrity Protection(SIP)」などのセキュリティ機能が、外部デバイスからの起動を制限していることがあります。
これらの設定を変更する場合は、以下の手順を参考にしてください。
- 1. Recoveryモードで再起動: iMacを再起動し、起動音が鳴ったら「Command + R」を押し続けてRecoveryモードに入ります。
- 2. セキュアブートの設定: Recoveryモードに入った後、「ユーティリティ」>「Startup Security Utility」を選択し、セキュアブートの設定を「No Security」に変更します。
- 3. SIPの無効化: もし必要であれば、「Terminal」から「csrutil disable」と入力して、System Integrity Protection(SIP)を無効化することもできます。ただし、SIPを無効にするとセキュリティ上のリスクが増えるため、注意が必要です。
まとめ
iMacで外付けSSDからWindowsを起動するためには、いくつかの設定や手順が必要ですが、正しい手順を踏めば問題なく起動することができます。もし、外付けSSDからの起動に問題が発生した場合、まずは起動ディスクの選択、ポートの変更、フォーマットの確認を行い、それでも解決しない場合はBoot Campの再インストールやセキュリティ設定の調整を行いましょう。

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