Javaで継承を使用したクラス設計や配列の使用に関する問題が出題されました。この問題では、配列に異なる型のインスタンスを格納し、メソッドを呼び出す場面が問われています。特に、継承関係における型の扱いに関する理解が求められます。今回は、どの型を使うべきか、またその実装方法について詳しく解説します。
① 配列変数の型について
質問の中で最も重要なポイントは、配列変数の型に関する部分です。実際に問題文に記載された内容に基づくと、配列には異なる型のインスタンスが格納されます。この場合、AクラスとBクラスは両方ともYクラスを継承しており、そのため配列の型はY型とする必要があります。具体的には、次のように記述します。
Y[] y = new Y[2];このようにすることで、AクラスとBクラスのインスタンスを配列に格納でき、配列内のそれぞれのオブジェクトに対して共通のメソッドを呼び出すことができます。
② 実装例の解説
実際のコードの実装を見てみましょう。配列の型をYに指定し、AクラスとBクラスのインスタンスを格納した後、それぞれのインスタンスのb()メソッドを呼び出します。
public class Ex12_3 {
public static void main(String[] args) {
Y[] y = new Y[2];
y[0] = new A();
y[1] = new B();
for(Y a : y){
a.b();
}
}
}このコードは、AクラスとBクラスのインスタンスを配列に格納し、ループを使用してb()メソッドを呼び出しています。配列に格納されるインスタンスは、Yクラスの型に基づいており、適切にメソッドが呼ばれる仕組みとなっています。
配列の型をYにする理由
配列の型をYにする理由は、AクラスとBクラスがどちらもYクラスを継承しているからです。これにより、配列は共通の親クラス（Yクラス）を基にして、AとBのインスタンスを格納できるようになります。このように、継承関係を利用することで、異なるクラスのオブジェクトを同一の配列に格納し、共通のメソッドを使い回すことができます。
まとめ
Javaでの継承を利用した配列の使用方法について理解が深まったかと思います。配列の型を適切に選び、インスタンスのメソッドを適切に呼び出すことで、効率的にコードを書くことができます。今回の例では、配列の型を親クラスYに設定し、異なる子クラスAおよびBのインスタンスを格納する方法を学びました。これを応用することで、より複雑なシステムを構築する際に役立ちます。
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