Javaでファイル読み込みエラーを解決するための基本的な対処法

Javaでテキストファイルを読み込もうとしているときに「ファイルが見つからない」や「読み込めない」エラーに遭遇することがあります。この記事では、よくあるエラーとその原因を解説し、解決策を提示します。

Javaでファイル読み込み時によくあるエラー
ファイルパスの指定方法を確認しよう
ファイル読み込みのエラー処理方法
ファイルパスのトラブルシューティング
まとめ

Javaでファイル読み込み時によくあるエラー

Javaでファイルを読み込む際、ファイルパスが正しく指定されていないことが原因でエラーが発生することがあります。特にWindows環境では、パスの区切り文字が「¥」であるため、注意が必要です。例えば、次のようなコードではファイルを正しく読み込むことができません。

FileReader fr = new FileReader("C:¥npro¥java¥README.txt");

このコードの問題は、ファイルパスの区切り文字が誤っている可能性があることです。正しいパスを指定するための方法について詳しく説明します。

ファイルパスの指定方法を確認しよう

Windowsでは、パスの区切り文字として「¥」を使用しますが、Javaではエスケープ文字として扱われるため、「¥」が正しく解釈されません。この問題を解決するためには、以下のようにバックスラッシュを2回重ねて指定します。

FileReader fr = new FileReader("C:\npro\java\README.txt");

これにより、ファイルパスが正しく認識されるようになります。さらに、Javaでは絶対パスを使用することをお勧めします。相対パスを使用すると、実行環境によってはファイルが見つからないことがあるためです。

ファイル読み込みのエラー処理方法

ファイルを読み込む際にエラーが発生した場合、IOExceptionがスローされることがあります。このエラーをキャッチして適切に処理することで、プログラムがクラッシュせずにエラーメッセージを表示することができます。以下のコードは、IOExceptionを適切に処理する例です。

try {
  fr = new FileReader("C:\npro\java\README.txt");
  System.out.println("ファイルを読み込みます");
  int i = fr.read();
  while(i != -1) {
    char c = (char)i;
    System.out.println(c);
    i = fr.read();
  }
  System.out.println("ファイルの末尾に到達しました");
} catch(IOException e) {
  e.printStackTrace();
} finally {
  if(fr != null) {
    try {
      fr.close();
    } catch (IOException e2) {}
  }
}