Illustratorでラスタライズを行った後に画像が異常に大きくなり、データが重くなる問題に困っている方へ。本記事では、ラスタライズ時の設定ミスや解決策を解説し、効率的に印刷物を作成する方法を紹介します。
ラスタライズの設定ミスとその影響
Illustratorで「オブジェクトからラスタライズ」を行う際、設定を間違えると画像が不必要に大きくなり、データ容量が膨大になってしまうことがあります。ラスタライズを行う際には解像度やカラーモードの設定が影響を与えるため、これらを確認しないと、思わぬトラブルが発生します。
例えば、解像度が高すぎる設定にしてしまうと、最終的な画像のサイズが非常に大きくなり、保存や印刷に時間がかかる原因となります。ラスタライズ時には、適切な解像度を設定することが重要です。
ラスタライズ時の適切な設定方法
ラスタライズ時に画像が大きくなりすぎないようにするためには、以下の設定を確認しましょう。
- 解像度の設定:解像度を適切な値に設定します。印刷物用であれば、通常は300dpiが推奨されます。Web用の場合は72dpiで十分です。
- カラーモードの確認:RGBモードで作業している場合、CMYKモードに変換するとデータが重くなることがあります。印刷を前提にする場合、CMYKモードで作業することをおすすめします。
- 背景の透明度:背景が透明な場合、背景色を設定してラスタライズすることで、不要なデータを削減できます。
ラスタライズ後のファイルサイズの管理
ラスタライズ後の画像ファイルが大きくなりすぎる問題に対処するためには、以下のような方法も考えられます。
- オブジェクトのグループ化:複数のオブジェクトをグループ化してからラスタライズすることで、無駄なデータを削減できます。
- 不要なレイヤーの削除:不要なレイヤーやオブジェクトを削除して、ファイルサイズを小さくします。
- 圧縮を使用:画像の保存時に適切な圧縮を行うことで、データの容量を減らすことができます。保存時の形式(例:PNGやJPEG)を選ぶことで、サイズを最適化できます。
問題を避けるための予防策
ラスタライズ時に問題が発生しないようにするためには、作業前に設定を確認し、必要に応じて変更しておくことが大切です。また、印刷物に最適な設定を事前に確認し、解像度やカラーモードを調整することで、後からデータが大きくなりすぎることを防げます。
さらに、Illustratorの「保存時にサイズを縮小する」オプションを使うことも、ファイルサイズの最適化に役立ちます。
まとめ
Illustratorでラスタライズ後にデータが大きくなる問題は、解像度やカラーモードの設定を見直すことで解決できます。ラスタライズ時に適切な設定を行い、不要なデータを削除することで、効率的に作業を進めることができます。印刷物作成時には、データの重さを適切に管理し、スムーズに作業できるようにしましょう。


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