BUFFALOのWSR6000を使っている場合、無線通信の設定で「APモード」と「WPモード」の違いを理解することは重要です。特に中継器として使用する際に、これらのモードの動作の違いによって、意図した動作ができないことがあります。この記事では、APモードとWPモードの違いについて解説し、トラブルシューティングの手順も紹介します。
APモードとWPモードの基本的な違い
APモード(アクセスポイントモード)とWPモード(ワイヤレス・ブリッジモード)は、どちらも無線通信を中継するために使用されますが、それぞれの動作方法には大きな違いがあります。
APモード:このモードでは、無線親機と接続した子機が、Wi-Fiネットワークを拡張するためのアクセスポイントとして機能します。つまり、APモードでは新しい無線ネットワークを作成し、接続したデバイスはそのネットワークを通じてインターネットにアクセスします。
WPモード:WPモード(ワイヤレス・ブリッジモード)では、無線親機と接続した子機が、既存のWi-Fiネットワークを拡張するのではなく、無線ネットワークの中継役となります。実質的には、WPモードは親機と子機の間で「中継器」として機能し、通信を中継します。
なぜAPモードが作動しないのか?
APモードでの動作がうまくいかない場合、いくつかの原因が考えられます。主に次の要因を確認することが重要です。
- 設定ミス:APモードを選択した後、親機との接続設定が正しくない場合、無線通信が確立されません。親機と子機が同じWi-Fiネットワークに接続されているか確認してください。
- ファームウェアの問題:ルーターや中継器のファームウェアが古い場合、動作に不具合が生じることがあります。最新のファームウェアにアップデートすることで解決することがあります。
- ネットワーク設定:特定のネットワーク設定(例えば、DHCP設定やIPアドレスの設定)が原因で、APモードが正常に動作しないことがあります。これらの設定を確認してみましょう。
APモードとWPモードの動作の違い
APモードとWPモードの最も大きな違いは、無線ネットワークを作るか、中継するかという点です。APモードは新たにアクセスポイントを作成するため、無線通信の範囲を拡大することができます。WPモードでは、既存のWi-Fiネットワークを中継するため、通信の範囲は広がりますが、ネットワーク自体の管理は親機に依存します。
APモードでは、子機がWi-Fi信号を発信し、他のデバイスがその信号を受信してインターネット接続を行うことができます。一方、WPモードでは、子機が親機の信号を受け取り、それを別のデバイスに伝える役割を担うため、ネットワークの「中継器」として機能します。
中継器として使用する際のAPモードとWPモードの選び方
中継器として使用する場合、APモードとWPモードのどちらを選択するかは、使用する環境によります。Wi-Fiネットワークの範囲を広げたい場合は、APモードが適しています。一方、親機からの直接的な信号を中継したい場合は、WPモードを選択すると良いでしょう。
もし、親機の信号が届かない場所にWi-Fiを届かせたい場合、APモードが効果的です。逆に、すでにWi-Fiネットワークが十分に広がっている場合、WPモードで中継器として機能させることが理想的です。
まとめ
APモードとWPモードは、それぞれ異なる用途に最適化されたモードです。どちらが動作しない場合でも、設定を見直し、ファームウェアをアップデートすることで解決できる場合が多いです。中継器として最適なモードを選択することで、無線通信をより快適に利用することができます。


コメント