Arduinoを使った時間制御プログラムで、設定した時間に動作しない場合の原因とその解決方法について解説します。特に、指定した時間帯でモーターをONにするプログラムの動作が期待通りにいかないケースについて詳しく説明します。
1. 時間判定のロジックの確認
プログラム内で、時間の判定を行う部分に誤りがある場合、期待通りに動作しないことがあります。今回のコードでは、現在時刻が指定した時間帯に該当するかを判定していますが、注意点として、now.minute() >= DAILY_EVENT_START_MM という部分が含まれているため、分単位での比較に問題がある可能性があります。
2. 時間判定の条件修正
時間と分の比較をする際、特に「>=」や「<」の使い方に注意が必要です。たとえば、現在時刻が13:50になると、分が50を超えるため、条件が満たされない場合があります。これを修正するためには、時間と分の両方をしっかりと比較する方法に変更する必要があります。
3. 時間帯を確認するためのデバッグ方法
プログラムが期待通りに動かない原因を調べるために、デバッグメッセージを追加しましょう。例えば、現在時刻をSerial.print(now.hour())やSerial.print(now.minute())を使ってシリアルモニタに出力し、時刻が正しく取得できているかを確認します。
4. 完全な時間判定条件のコード例
時間と分の比較条件を正しく実装する方法は以下の通りです。次のコードでは、開始時間と終了時間を正確に比較して、モーターを制御します。
if ((now.hour() == DAILY_EVENT_START_HH && now.minute() >= DAILY_EVENT_START_MM) || (now.hour() > DAILY_EVENT_START_HH && now.hour() < DAILY_EVENT_END_HH) || (now.hour() == DAILY_EVENT_END_HH && now.minute() <= DAILY_EVENT_END_MM)) {
このように、条件式を少し修正することで、時間帯にぴったり一致したタイミングでモーターが動作するようになります。
5. まとめ:正しい時間判定を行うためのコツ
時間判定のロジックに注意を払い、条件をきちんと設定することが重要です。モーターをONにするタイミングを確実に設定するためには、時間と分の両方を正しく比較し、必要に応じてデバッグを行ってください。以上の方法で、設定した時間帯にプログラムが正しく動作するようになります。


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