Adobe InDesignでの異体字処理は初心者にとって少し難解ですが、Javascriptを使うことで効率的に置換作業を行うことが可能です。特に、UNICODEに存在せずCIDコードだけで表現される文字列を扱う場合、スクリプトを使うとドキュメント全体を安全に検索・置換できます。
InDesignでCIDコード文字を扱う基本
InDesignでは、文字列やテキストフレーム内の文字をJavaScriptから操作できます。ただし、CIDコードのみの文字は通常の文字として直接入力できないため、Glyph IDを通じて挿入する必要があります。
例えば、文字を選択した状態でapp.selection[0].contents = "置換文字"のように書くと通常文字は置換できますが、CID文字の場合は文字スタイルやフォントの設定も考慮する必要があります。
検索と確認付き置換の実装
まず、ドキュメント内の対象文字列(例:(21)、(あ))を検索します。InDesignのJavascriptではfindText()を使用して、正規表現や文字列で検索可能です。
検索結果に対して一つずつ確認を入れる場合は、ループ内でconfirm("置き換えますか?")を使用し、ユーザーの承認を得た場合に置換処理を行います。
CID文字の挿入方法
CIDコード文字を挿入するには、選択範囲のinsertionPointsに対して、contentsを設定します。また、フォントは必ずCID対応のものを指定する必要があります。
例。
var sel = app.selection[0];sel.contents = "\uE000"; // CID文字を挿入
この方法で、特定のCID文字を直接テキストに反映させることができます。
異体字置換スクリプトの実例
具体例として、検索して確認付きで置換する簡単なスクリプトは以下のように構成できます。
var foundItems = app.activeDocument.findText("(21)");for(var i=0;i<foundItems.length;i++){if(confirm('置き換えますか?')){foundItems[i].contents = "\uE021"; // 例CIDコード}}
このように、検索、確認、CID文字挿入の流れを実装することで、初心者でも安全にドキュメントの置換作業が行えます。
まとめ
InDesignのJavascriptでCIDコードのみの異体字を置換するには、まず対象文字列を検索し、確認付きで置換し、CID文字を挿入する方法を理解することが重要です。フォント設定や文字挿入の仕組みを意識すれば、初心者でも確実にドキュメントを編集できます。
正しいスクリプト構成を意識し、検索・確認・置換の流れを段階的に実装することで、複雑な異体字の管理も効率化できます。


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