UbuntuServerをtarコマンドでバックアップした際に、バックアップファイルのサイズが予想よりも小さい場合、いくつかの要因が考えられます。この記事では、その原因と適切な対処方法を解説します。
バックアップのサイズが予想より小さい理由
UbuntuServerをバックアップする際、tarコマンドを使用しても、バックアップファイルが予想より小さくなることがあります。この問題の主な原因として、以下の点が考えられます。
- シンボリックリンクの処理: シンボリックリンクが含まれている場合、tarはリンク先のファイルのデータではなく、リンク情報だけを保存します。これにより、実際のデータ量に比べてバックアップファイルのサイズが小さくなります。
- 不要なファイルの除外: tarコマンドでバックアップを取る際に、特定のファイルやディレクトリを除外している場合があります。これには、隠しファイルや一時ファイルが含まれていることがあります。
- 圧縮オプション: バックアップ時に圧縮オプション(例: `tar -czf`)を使用すると、データが圧縮され、ファイルサイズが小さくなります。もし圧縮オプションを使った場合、圧縮後のサイズを確認することが重要です。
正しいバックアップの確認方法
バックアップが正しく行われたかどうかを確認する方法は、以下の手順でチェックできます。
- バックアップ内容の確認: `tar -tvf backup.tar` コマンドを使用して、バックアップファイル内の内容をリスト表示できます。これにより、バックアップしたいファイルがすべて含まれているか確認できます。
- シンボリックリンクの確認: `find /path/to/directory -type l` コマンドでシンボリックリンクを確認し、リンク先が適切にバックアップされているか確認しましょう。
問題の解決方法
もしバックアップサイズが不十分であると感じた場合、以下の方法で問題を解決できます。
- 圧縮を避ける: 圧縮オプションを使用せず、バックアップを取ることで、実際のデータ量を確認できます。
- 全ファイルの確認: tarコマンドでバックアップを取る際、`–exclude`オプションで不要なファイルを除外していないか確認してください。
- ディレクトリの確認: バックアップ対象のディレクトリが正しいか確認し、必要なデータがすべて含まれているかを確かめます。
まとめ
tarコマンドでUbuntuServerのバックアップを取った際にサイズが予想よりも小さくなる原因は、シンボリックリンクや圧縮オプションなどが考えられます。バックアップ内容を確認し、必要に応じて圧縮を避けたり、除外ファイルを調整したりすることで、適切なバックアップを確保できます。

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