iCloudのカレンダーとリマインダーは、Appleのエコシステム内で非常に便利なツールですが、標準機能では直接同期されていません。そのため、カレンダーに登録したスケジュールとリマインダーに設定したタスクを別々に管理する必要があり、不便に感じることもあります。
しかし、いくつかの方法を活用すれば、iCloudカレンダーとリマインダーを連携し、スケジュール管理をより効率的にすることが可能です。本記事では、その具体的な方法について詳しく解説します。
iCloudカレンダーとリマインダーを同期する方法
iCloudのカレンダーとリマインダーを同期するには、以下の方法を検討するとよいでしょう。
1. Apple純正の「リマインダーをカレンダーに表示」機能
macOSおよびiOSでは、リマインダーをカレンダーアプリに表示させる機能が備わっています。この方法を利用すると、リマインダーのタスクをカレンダー上で確認できるようになります。
設定手順。
- Macで「カレンダー」アプリを開く
- メニューバーの「表示」から「リマインダーをカレンダーに表示」を選択
- カレンダー上にリマインダーのタスクが表示される
ただし、この方法は視認性を向上させるものであり、双方向の同期(リマインダーを編集するとカレンダーに反映されるなど)はできません。
2. 「ショートカット」アプリを活用して自動同期を設定
Appleの「ショートカット」アプリを活用すると、リマインダーのタスクを自動でカレンダーに登録することができます。
設定方法。
- iPhoneまたはMacで「ショートカット」アプリを開く
- 「新しいショートカット」を作成
- 「リマインダーの取得」アクションを追加し、特定のリストのリマインダーを取得
- 「カレンダーにイベントを追加」アクションを追加し、リマインダーの内容をイベントとして登録
- 「ショートカットの自動実行」を設定し、定期的に同期されるようにする
この方法を活用すれば、リマインダーをカレンダーに自動的に追加し、スケジュール管理の手間を減らすことができます。
サードパーティアプリを活用した同期方法
Apple純正の機能では完全な同期ができないため、サードパーティアプリを活用するのも一つの方法です。
1. 「Fantastical」を利用する
「Fantastical」は、高機能なカレンダーアプリで、iCloudカレンダーとリマインダーを一元管理することができます。
主な特徴。
- リマインダーをカレンダー内に統合して表示
- 自然言語入力で簡単にスケジュール登録
- 複数のカレンダーサービス(Googleカレンダー、iCloudなど)と統合可能
リマインダーとカレンダーを同じアプリ内で管理したい場合には、非常に便利な選択肢です。
2. 「IFTTT」を活用する
「IFTTT(If This Then That)」を使えば、iCloudのリマインダーとカレンダーの間で自動連携を設定できます。
設定手順。
- IFTTTのアカウントを作成
- 「Appleリマインダー」をトリガーとして選択
- 「カレンダーにイベントを作成」アクションを追加
- 「新しいリマインダーが作成されたら、カレンダーにも同じ予定を追加する」ルールを設定
この方法なら、リマインダーで登録したタスクが自動的にカレンダーにも追加されます。
Windows PCでiCloudカレンダーとリマインダーを同期する方法
Windows環境では、iCloudのカレンダーとリマインダーを同期する方法が限られていますが、以下の手順を試すことで連携を強化できます。
1. iCloud for Windowsをインストールする
Appleの公式ツール「iCloud for Windows」をインストールすると、iCloudカレンダーをWindows PCのOutlookなどで利用できるようになります。
手順。
- Appleの公式サイトから「iCloud for Windows」をダウンロード
- インストール後、Apple IDでサインイン
- 「カレンダー」と「リマインダー」の同期を有効にする
2. Microsoft To Doとの連携を利用する
Windows環境では、iCloudリマインダーを直接同期する方法がないため、「Microsoft To Do」を活用してスケジュール管理を一元化する方法があります。
手順。
- iPhoneで「Microsoft To Do」アプリをダウンロード
- Appleリマインダーのタスクを手動で同期
- Windows PCで「Microsoft To Do」を開き、リマインダーを管理
まとめ:iCloudカレンダーとリマインダーを同期する最適な方法
iCloudカレンダーとリマインダーを同期する標準機能はありませんが、以下の方法を活用することで、より便利にスケジュールを管理できます。
- macOSの「リマインダーをカレンダーに表示」機能を活用
- 「ショートカット」アプリで自動同期を設定
- サードパーティアプリ(Fantastical、IFTTT)を利用
- Windows環境では「iCloud for Windows」や「Microsoft To Do」と連携
これらの方法を試して、自分に最適なスケジュール管理方法を見つけてみてください。
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