Windows回復環境 (WinRE) が無効になった場合、PCの初期化やトラブルシューティングが難しくなります。この記事では、「イメージが見つかりませんでした」というエラーが表示された場合の解決方法をご紹介します。
1. Windows RE (回復環境) の有効化の基本
「reagentc /enable」コマンドを使ってWindows REを有効にしようとした際、エラーが発生する場合は、まず回復パーティションの有無や設定が正しいかを確認することが必要です。Windows REが無効になっている場合は、コマンドで手動で有効にする必要があります。
エラー「イメージが見つかりませんでした」が出る場合、その原因として回復パーティションが破損しているか、存在しない可能性があります。そのため、次の手順を試してみましょう。
2. 回復パーティションが存在するか確認する方法
まず、回復パーティションが正しく設定されているかを確認する必要があります。以下の手順で、回復パーティションが存在するか確認できます。
1. 「スタート」ボタンを右クリックして「ディスクの管理」を選択。
2. 「ディスクの管理」画面で「回復パーティション」または「未割り当て領域」が表示されているかを確認。
回復パーティションが見つからない場合は、次の手順でパーティションの再作成が必要です。
3. 回復パーティションの修復方法
回復パーティションが破損している場合、以下の手順で修復または再作成が可能です。
1. 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
2. 以下のコマンドを入力して、Windowsのインストール場所を確認します。
diskpart
3. インストールディスクを選択し、次に以下のコマンドを入力して回復パーティションを修復します。
reagentc /setreimage /path C:\Recovery\WindowsRE
これで、回復パーティションが再設定され、WinREが有効になる場合があります。
4. 最終的な手段:インストールメディアを使用した修復
もし、上記の手順で解決しない場合、インストールメディアを使用して修復作業を行うことができます。Windows11のインストールメディアを使って、回復環境にアクセスし、必要に応じてシステムの修復を行います。
1. Windowsインストールメディア(USBまたはDVD)をPCに接続し、PCを再起動します。
2. 起動時に「F12」または「ESC」を押して、起動メニューからインストールメディアを選択。
3. メディアから起動し、「コンピューターを修復する」オプションを選択し、回復オプションから「スタートアップ修復」を実行します。
5. まとめ
「イメージが見つかりませんでした」というエラーが表示される場合は、回復パーティションの有無や設定状態を確認し、必要に応じて修復作業を行うことが必要です。上記の手順を試しても解決しない場合は、インストールメディアを使用して修復を行うことが最後の手段です。
これらの手順を試すことで、Windows回復環境を再有効化し、正常に初期化や修復作業を行えるようになるはずです。
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